ペットの健康コラム
犬用パン以外はあげないで!意外に多い塩分に要注意なワケ
- 2019/05/30
6枚切の食パン1切れには1g前後の塩分が含まれており、90gのポテトチップスと同等の塩分量が含まれています。
市販のパンは愛犬にわずかな量なら与えてもよいのですが、なるべくは避けたほうがよい食べ物です。
「市販のパンを与えるのは避けたほうが良い理由」と「愛犬に与えてもよいパンの見極め方」などを中心に解説します。
〜目次〜
塩分だけじゃない!小麦粉の消化が苦手な犬にはパンをあげないほうが無難
愛犬にパンは与えても良いのですが、おすそ分けで一口あげる程度に留めるべきです。
愛犬にパンをたくさん与えない方がよい理由は、主に3つあります。
それぞれ、詳しくご紹介していきましょう。
犬は小麦粉を消化しにくいから
犬は雑食の動物ですが、基本的には肉食で植物の消化は苦手です。
消化が悪いせいでアレルギーを起こすこともあるので、多量に与えてはいけません。
塩分が多く使われすぎているから
パンには食塩が多く使用されており、塩分過多になってしまうおそれがあります。
そもそも犬は人間ほど塩分を必要としていないため、人間用の食べ物を与えると大半が塩分過多になってしまうのです。
とりすぎた塩分は身体から排出されずに残ってしまい、腎臓病や心臓病を引き起こす原因になってしまうこともあります。
食べてはいけないものが入っている可能性がある
パンには具材が入っているものも多くあります。
中毒症状を起こす可能性があるので、与えてはいけないとされている玉ねぎや干しブドウを使ったパンも多くあり、危険です。
パンに限らず、基本的に人間用につくられた食べ物は犬に与えるべきではないことは頭に入れておいてください。
愛犬に与えても大丈夫なパンと避けるべきパン
どうしても犬とおいしいパンを共有したいという飼い主の方もいるかと思います。
そこで犬におすそ分けしても大丈夫なパンと、おすそ分けもNGなパンをご紹介しておきましょう。
愛犬に与える前に参考にしてください。
愛犬に与えても大丈夫なパン
愛犬に与えるパンはなるべく味付けのないパンを選びましょう。
フランスパンや食パンを一口程度分け与える程度はOKです。しかし、これらのパンも塩分が強すぎるので多量に与えるのは避け、おすそ分けに一口与える程度に留めてください。
レシピは後述しますが、犬用にパンを手作りする方法もあります。手作りすれば味付けの面では安心です。
愛犬に与えるのは避けるパン
愛犬に与えてはならないパンは、一言で言うと「味の濃いパン」です。
菓子パンや調理パンなどの人間用に味付けされたパンは、犬にとっては味が濃すぎて、余分なものが多量に含まれています。
蒸しパンでも糖分が多すぎるので避けてください。
調理パンは塩分が濃すぎるのはもちろんですが、玉ねぎを使用したパンも多く、避けるべきでしょう。
少量でも愛犬に与えるのはやめましょう。
愛犬に与えても大丈夫な手づくりパンのレシピ
基本的にパンを与えるのは避けた方がよいのですが、どうしても犬と一緒にパンを食べたいという人におすすめなのは手づくりパンです。
手づくりのパンなら糖分や塩分過多になることはありません。
ただし、与える量は一口程度で多量に与えるのは控えた方がよいでしょう。
犬用手づくりパンの材料
・小麦粉(強力粉) 300g
・ドライイースト 6g
・オリゴ糖 大さじ1
・豆乳 200ml
・エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
犬用手づくりパンの作り方
1. 豆乳以外の材料をボウルに入れ、少しずつ豆乳を注ぎながら混ぜる。
2.15分程度よくこねる。
3.生地が薄くのびるほどなめらかな状態になったら、ボウルに入れてラップをかける。一時間ほど室温で発酵させる。
4.生地が元の倍くらいに膨らんだら、小麦粉を敷いた上に生地を乗せ、つぶしてガス抜きをする。
5.8~10等分程度に切り分け、生地の上に濡れ布巾をかけて15分置く。
6.もう一度潰して、形を整える。
7.そのまま30分程度置き、再度発酵。
8.180℃のオーブンで20分焼く。
まとめ:犬にとってパンは「嗜好品」一口程度に留める
愛犬にパンを与えることについてお伝えしてきました。
基本的には無理をして与えるものではないので
どうしても与えたい場合は一口サイズに抑えるようにしましょう。