ペットの健康コラム
愛犬が耳掃除を嫌がる時はどうすればいい?慣れてもらう方法とは
- ペットのお悩み相談
- 2020/09/01
愛犬がひどく嫌がるので、なかなか耳掃除ができずに悩んでいませんか。
耳掃除は必要なケアなので、しないわけにはいかず、悩んでいる人も少なくありません。
愛犬が耳掃除を嫌がるのには理由があります。飼い主はまず、愛犬がなぜ耳掃除を嫌がるのかを理解し、それに応じた対策をすることが大切になるのです。
そこで、この記事では愛犬が耳掃除を嫌がる理由と、耳掃除に慣れてもらうにはどうすればいいのかを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
犬が耳掃除を嫌がる理由とは?
愛犬が耳掃除を嫌がらないように対策をするには、まず犬が耳掃除を嫌がる理由を認識する必要があります。
犬が耳掃除を嫌がる理由は、主に2つです。
触れられるのに慣れていない
愛犬が耳掃除を嫌がる原因として、もっとも多いのが「触れられることに慣れていない」ということです。
耳掃除に限らず、さまざまなケアを嫌がる原因になります。愛犬は耳掃除ではなく、触れられることを嫌がっているので、耳掃除に慣れさせるのではなく、触れられることに慣れさせる必要があります。
無理に行って嫌な思いをさせたことがある
愛犬は一度ストレスを感じると、その後は同じ行動を嫌がるようになります。
一度耳掃除を無理に行おうとしたり、強引にやってしまったことはありませんか。それをきっかけに嫌がっている可能性があります。
優しく耳掃除を行い、「耳掃除はいいものだ」と覚えさせ、愛犬のトラウマを払拭する必要があります。
耳掃除を嫌がる犬に触るのを慣れてもらう方法
耳掃除を嫌がる犬に慣れてもらうためには、まず耳を触れることに慣れてもらう必要があります。そのためにはどうすればよいか、詳しくご紹介しましょう。
①膝の上で抱きかかえる
まず、飼い主と犬が同じ方向を向いた状態で膝の上に乗せます。片手の親指をカラーにかけ、両手で犬を抱えるように抱いて「ホールド」の姿勢をとってください。
②ゆっくりと背中を撫でる
片手の親指をカラーにかけたまま、反対の手で背中をゆっくりと優しく撫でます。
犬が嫌がったら、すぐにやめて、また「ホールド」の姿勢に戻しましょう。しばらくたってから、またそーっと背中を撫でるのに挑戦してください。
③慣れてきたところで耳に触れる
背中を撫でても嫌がらないような状態になってきたら、背中を触りつつ、そっと耳も触ってあげるようにしてください。
耳を触った瞬間に嫌がったら、また「ホールド」の姿勢へ。そして、また背中を触るところから始めましょう。
④他の部位を触れる
耳に触れられるのも慣れてきたら、マズルやしっぽなど、犬が触れられるのが苦手な部分に触れていきます。完全にどこを触られても平気な状態にできれば、今後のケアがしやすくなるでしょう。
この作業も嫌な思いをさせないように、なるべく短時間で済ませるようにしてください。時間がかかるような場合はいったん諦め、また違うタイミングでチャレンジするとよいでしょう。
犬に耳掃除を行う方法
愛犬に自宅で行う耳掃除は綿棒は使わず、コットンで十分です。具体的な方法を解説します。
コットンで耳掃除を行う時
コットンで耳掃除を行う時は以下の手順で行ってください。
1.クリーナーをコットンに浸す
まずはコットンを広げて、人差し指に巻きつけてください。巻きつけたコットンを市販のイヤークリーナーで湿らせます。
2.優しく掃除する
見える範囲の耳の汚れを優しくコットンで拭き取ってください。
犬の耳の中はとてもデリケートなので、強くこすらないように注意しましょう。
3.穴の中をかき出す
耳の穴の付近はとくに汚れやすく、汚れがたまっています。コットンでやさしくかき出してあげましょう。
やさしく掃除し、強くこすらないように気を付けてください。
耳の毛を抜く時
耳の毛を抜くときは、以下の手順で行うようにしてください。
1.イヤーパウダーをつける
耳の中を乾燥させるため、イヤーパウダーを耳の中の毛にまぶします。指で毛の中へすりこんでいきましょう。
2.指先で少しずつ毛を抜く
指先と爪を使い、ゆっくりと慎重に耳毛を抜いていきましょう。強引に抜くと、愛犬のケガにつながるので気を付けてください。
3.パウダーをふき取る
鉗子にコットンを巻きつけ、コットンにローションを湿らせます。そのコットンを使って、イヤーパウダーを拭き取れば、耳毛抜きは完了です。
犬に耳掃除を行う時の基礎知識
愛犬に耳掃除を行う上で、知っておいた方がよい基礎知識をご紹介します。
犬に耳掃除が必要な理由
犬の耳の中にたまっている汚れをそのまま放置すると、そこで細菌が繁殖します。
細菌が繁殖すると、炎症を起こしたり、感染症を発症したりしてしまうのです。そのような病気から愛犬を守るために耳掃除を行います。
耳掃除は飼い主と触れ合う機会でもあるため、コミュニケーションにもなりますし、耳掃除を定期的に行うことで耳の異変にもすぐ気づくことができるのです。
犬に耳掃除が必要な頻度
犬の耳掃除は、週1回が目安となります。垂れ耳犬種の場合は、蒸れやすいのでこまめに行う必要があります。
耳がべたついていると感じたら、掃除をしてあげるようにするとよいでしょう。
耳掃除を嫌がる愛犬にはまず慣れてもらおう
愛犬が耳掃除を嫌がる場合、まずは何を嫌がっているのかを正しく認識しましょう。
触られることそのものを嫌がっているのに、なんとか耳掃除に慣れさせようとするのは難しいのです。
耳掃除が上手にできるようになれば、これまで以上に愛犬とのコミュニケーションはとりやすくなります。愛犬の不安な気持ちを取り除き、耳掃除をスムースにできるように頑張ってみてくださいね。