ペットの健康コラム
寒がる愛犬を見逃さないで!犬が寒い時のサインと有効な寒さ対策
- ペットのアレコレ
- 2020/11/13
私たちが「寒い」と感じるとき、愛犬はどう感じているのか、気になることはありませんか。
でも、本来犬は外で暮らしていた動物。いつも裸だけど、ある程度寒さには強いんじゃないかと思うこともありますよね。
犬は寒くても、人間のように「寒いよ」と声をあげることはできません。飼い主が「愛犬が寒がっている」と気づいてあげて、対策するほかないのです。
そこで、この記事では愛犬が寒がっているときのサインを見逃さないようにするために、犬が見せる寒い時のサインをご紹介します。
犬が寒い時のサイン①震えている
愛犬は人間と同じように、寒い時はガクガク、ブルブルと震えます。寒い日に人間のように震えていたら、すぐに温めてあげましょう。
寒い時には筋肉を震わすことで、体温を上昇させようとします。これは人間とまったく同じ理由です。
とくに小型犬は体が冷えやすく、ガクガク震えやすくなります。
犬が寒い時のサイン②丸く縮こまる
寒い時には、犬は体を丸めて縮こまることも多くなります。いつも元気に動いている犬が、背中を丸めて縮こまって、あまり動こうとしないときは寒がっていると判断してよいでしょう。
丸く縮こまった状態で温かい場所から離れなかったり、身を寄せてくることもあると思います。
これは体を丸めることで、できる限り体温を閉じ込めて、熱を奪われないようにする行動です。これ人間と同じですね。
このような状況のときは、散歩にも行きたがらず、とにかく動こうとしません。まずは部屋の室温を上げて、愛犬にとって過ごしやすい環境をつくってあげてください。
犬が寒い時のサイン③水を飲まない
犬は寒い時に水を飲もうとしなくなることがあります。「水を飲むと体が冷える」ということを経験で知っているからです。
冬はただでさえ、空気が乾燥しています。水分が体から出ていきやすく、そのような状況下で水分を取らないと脱水を起こしてしまう可能性があり、注意が必要です。
まずは室温を上げて、愛犬が水を飲もうと思えるような環境づくりをしましょう。それでも、飲もうとしない場合は肉のゆで汁や果汁100%のジュースなどを上手く活用して、水分を与えてください。
香りで愛犬を惹きつければ、口にしてくれることがあります。
犬が寒い時のサインを見せたときの対策
愛犬が寒い時のサインを見せたときはどうすればよいのでしょうか。ここでは具体的な対策を紹介しますので、参考にしてみてください。
エアコンの設定を変更する
部屋の温度を確認してください。犬が心地よい温度と言われているのは、20度前後です。エアコンの温度設定が20度前後に設定されていたとしても、室温は冷えている可能性があります。
また、犬は人間よりも低い位置で生活しており、冷気を感じやすい状況下にいます。サーキュレーターを上手く活用し、エアコンの温かい空気を室内で循環させるようにしましょう。
そうすることで、犬が暮らしている低い位置にも温かい空気が行きわたるようになります。
エアコンを使用するときは、風が愛犬に直接当たらないように注意することも必要です。また長時間使用すると室内が乾燥しすぎてしまうので、愛犬のそばに濡れタオルを置いたり、加湿器を置いたりして、乾燥対策をとりましょう。
湿度を40%~60%にする
部屋に温度湿度計を置いて、温度や湿度を確認するようにしましょう。湿度は40%~60%程度で維持するのがおすすめです。
乾燥した状態はより寒さを感じやすくなります。
ダンボールを活用する
ダンボールは保温性に優れており、愛犬の寒さ対策において、有効な素材です。
ケージの下に敷いたり、ケージに巻きつけたりすることで、温かい空間を生み出すことができます。ダンボールと一緒に湯たんぽなどを活用すると、さらに温暖効果が高まります。
低温やけどの心配がない、愛犬に負担のかからない寒さ対策と言えます。寝るときにもおすすめの方法です。
洋服を着せてあげる
愛犬が寒がっているときに、すぐに対応できるのが洋服です。
すぐに洋服を着せてあげることで、体感温度を上げることができます。冬場はすぐに着せてあげられる洋服を用意しておきましょう。
外出時にも役立ちます。
愛犬が寒い時のサインを見逃さない!
愛犬は「寒いので、暖かかくして!」と声を上げることはできません。飼い主は愛犬の気持ちを察して、すぐに対応してあげなければならないのです。
基本的に室内は20度前後、湿度40~60%程度に維持してあげるようにしてください。温度が下回るときは、洋服や段ボール、湯たんぽなどを利用して対策をとると安心です。
愛犬が冬場を快適に過ごせるように、この記事を参考に考えてみてくださいね。