ペットの健康コラム
犬に暖房は必要なの?エアコンやカーペットの正しい使い方と注意点
- 2020/12/21
犬は冬の寒さには強いというイメージがあり「暖房はいらないんじゃないか」と思われる飼い主も多いかと思います。
しかし、犬種によっては寒さに弱い犬種もあり、寒さに弱い犬種を飼う場合は暖房が必要となるのです。
この記事では暖房が必要な犬種や、暖房の正しい活用方法などを詳しく解説します。
犬に暖房は必要なのか
犬の中には寒さに強い犬種と、寒さに弱い犬種があります。暖房が必要となる犬種は、温暖な地域が原産となっている犬種です。
温暖な地域が原産の犬種は、上毛のみで下毛のないシングルコートであるため、寒さに弱いという特徴を持っています。
具体的な犬種でいうと、プードルやチワワ、マルチーズやパグなどです。小型犬は中型犬、大型犬よりも低いため、冷気を感じやすいという特性もあり、体温調整が難しいのも難点です。
また、シニア犬も寒さに弱いので、寒さの厳しい冬には暖房が必要となるでしょう。
犬への暖房器具の正しい使い方
愛犬に暖房を使うときは、人間と違って配慮しなければならない点があります。上手な暖房の使い方について、解説していきましょう。
エアコン
犬が心地よい温度と言われている、20度前後に設定するようにするとよいでしょう。
エアコンを使用するときは、風が愛犬に直接当たらないように注意してあげてください。
また、エアコンをずっとつけていると、室内が乾燥しすぎてしまうので、愛犬のそばに濡れタオルを置いたり、部屋に加湿器を置いて対策をとるのがおすすめです。
ストーブやヒーター
愛犬の防寒対策にストーブやヒーターを使う人も多いことでしょう。しかし、愛犬のためにストーブやヒーターを使用するのは注意が必要です。
犬はストーブやヒーターに近づく危険性を知らないので、必要以上に近づきすぎることがあります。ずっと、熱に当たり続けていると熱さの感覚が鈍り、低温やけどを起こすリスクが高まるのです。
ストーブやヒーターを使うときには、愛犬が近づきすぎないように、ストーブガードを設置するとよいでしょう。
ホットカーペット
ホットカーペットを活用しようと考える人もいますが、あまりホットカーペットは犬用の暖房器具としてはおすすめできません。
ホットカーペットの暖かいところに居すぎてしまい、低温やけどになってしまう恐れがあるからです。
ホットカーペットを使いたいときは、低温やけどへの対策がされている、ペット用のものを選ぶようにしましょう。
暖房器具の効果をより高める犬の寒さ対策
暖房は数ある防寒手段の一手段です。暖房だけではなく、暖房の効果をより高められるような方法もあります。ぜひ参考にしてみてください。
寒さをしのげる場所をつくる
室内に愛犬が寒さをしのげるような暖かい場所をつくってあげることも有効です。クレートなどで冷気を遮断できるようにすることで、簡単につくれます。
クレートの中は愛犬の体温によって温度が上がり、周囲をタオルや毛布で覆うことにより、さらに保温性が上がります。クレートの中に湯たんぽを入れると、よりクレート内の温度は上がり、暖かくなることでしょう。
うまく使えば、暖房を使い続ける必要がなくなる可能性もあります。ぜひ上手に活用してみてください。
防寒着を着せる
室内で洋服を着る必要はないと考える人も多いかもしれませんが、急激に気温が下がると室内でも体は冷えます。
とくに寝るときは暖房を切ることもあるので、そんな時でも気温差が大きく生じないようにするために、洋服を着せてあげることは効果的です。
犬用の防寒着はペットショップに数多く販売しているので、ご自身の愛犬に合う服を選んで買ってみてください。
暖房器具を正しく活用して犬の健康を守ろう
厳しい寒さを対策なしで乗り越えるのは、寒さに弱い犬種にとってはつらく、体調を崩す可能性が高くなります。
飼い主の健康状態を守るのに十分な環境を整えられるのは、飼い主だけです。愛犬が寒くてつらい思いをしないように、暖房器具をうまく活用して冬を過ごしてください。
低温やけどなど、暖房器具特有の注意点もあるので、十分配慮して活用するようにしてくださいね。