ペットの健康コラム
犬に人参をあげても大丈夫?1日の目安量と簡単おすすめレシピ
- ペットのアレコレ
- 2019/02/05
人参といえば栄養豊富なイメージが強く、愛犬の健康によいのでは考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そうはいっても、「人参をどのように与えればよいか」「本当に人参を与えてもよいか」と不安になりますよね。
この記事では、犬が食べてもよいニンジンの量やオススメの与え方をを解説していきます。
〜目次〜
人参は愛犬に与えても大丈夫!食べてもよい量と注意点
にんじんには犬に対して有害な成分が特に含まれておらず、犬が食べたとしても問題ありません。
低カロリーで栄養価が高く、健康的な食材として十分に活用できます。
甘みが強いので犬の食いつきも良く、与え方にさえ注意すればオヤツとしても使える食材です。
犬が人参を食べても大丈夫な量は?
犬がニンジンを食べても良い量は以下の通りです。
- 体重5kg:20g
- 体重10kg:33g
- 体重20㎏:60g
この目安量を越えて犬に人参を与えると過剰摂取になってしまい、下痢や嘔吐などの症状を起こすことがあるので注意しましょう。
犬は基本的に肉食:必ずしも野菜を摂る必要はない
人間は食生活の中で野菜が必要となりますが、ドッグフードで必要な栄養を摂取することができているので、必要以上に与える理由がないことを理解しておきましょう。
人参のアレルギーは大丈夫?
人参はアレルギー性が強いわけではなく、アレルギーの心配は薄い食材です。
ただし、最初は愛犬がニンジンに対してアレルギーを持っているかは不明なので、初めて与えるときは少しの量から始めるようにしましょう。
心配な方は愛犬のアレルギーチェックを事前に受けておくのがオススメです。
検査費用はかかりますが、人参が食べられるかはもちろん他の食材についても、「どれが食べられて、どれが食べられないのか」を把握できます。
人参の大きさと硬さに要注意!愛犬への正しい食べさせ方
犬に人参を与えるときに、生の一本そのままを切らずに食べさせてはいけません。
大きなカタマリで硬いニンジンを飲み込もうとしてしまい、喉につまらせてしまう可能性があるからです。
ニンジンを与える際の大きさや硬さなど、注意すべきポイントを具体的に解説します。
噛まない前提でなるべく小さく切って与える
犬が喉に詰まらせたりしないように、人参を与えるときは細かく切り刻んで与えるようにしましょう。
犬は口の中に入れたものをあまり噛まずに丸呑みしてしまおうとするクセがありますが、大きく硬いニンジンを飲み込むのは危険です。
切り刻むだけでなく、人参をすり下ろして与えると細胞内の酵素のはたらきが良くなり、栄養素の吸収をよりサポートしてくれるのでおすすめです。
消化しやすいように加熱して柔らかくする
特にシニア犬や小型犬の場合は消化する力が弱くなっているので、人参は加熱してから与えるようにしてください。
生のままの人参は繊維質で消化に悪く、たくさんの量を生で食べると下痢などを引き起こすことがあります。
そのため、人参を茹でたり蒸したりするなど加熱して柔らかくしてから与えるようにしましょう。
人間用に味つけされた人参を与えてはダメ
人間が食べるために味付けされている人参は、犬にとって塩分が過剰に含まれています。
塩分が犬の腎臓に負担をかけてしまいますので、味付きの人参は与えないようにしてください。
料理をして残った人参などを与えたりするのはやめましょう。
人参の加工食品でも調味料や添加物を使用していない、人参100%のキャロットジュースであれば問題ありません。
一方で、人参チップスは一見すると素材の味のみで健康に良さそうに見えますが、犬にとっては塩分が強すぎるので避けたほうが確実です。
人参の葉や皮は与えても大丈夫?
人参の葉や皮には犬にとって有害な物質は含まれていません。
細かく切った消化しやすい状態であれば与えることができます。
ただし、人参の皮には農薬が付着していることもあるので、よく洗ってから愛犬に与えるようにしましょう。
愛犬に人参を与えるメリットとデメリット
人参は大きさや硬さ、愛犬のサイズに合わせた量であれば与えても問題ありません。
人参は適切に食べされば愛犬の健康にプラスに働きますが、注意すべきポイントもあります。。
愛犬に人参を与えるとどんな影響があるのか、メリットとデメリットの両方の側面から確認しましょう。
愛犬にニンジンを与えるメリット
- ●抗酸化作用のあるβカロチンやリコピンが含まれる
- ●低カロリーながら栄養価が高い
- ●生の人参は歯磨きがわりになる
人参には抗酸化作用のあるβカロチンやリコピンなどの栄養素が含まれており、以下のようなはたらきが期待できます。
- ・皮膚、血管、粘膜の健康維持
- ・白内障から目を守る
- ・腸の健康を維持して便秘から守る
- ・健康維持して病気や老化のスピードを緩める
また、低カロリーなので、愛犬が肥満気味の時に栄養補給として取り入れるのもおすすめです。
愛犬にニンジンを与えるデメリット
- ●消化に悪く食べ過ぎるとお腹を壊す恐れがある
- ●カリウムを制限している場合は過剰摂取になる恐れがある
大きく切った生の人参は消化に悪く、お腹を緩くする可能性があります。
小さく刻んで加熱して与えるようにしましょう。
また、ニンジンはカリウムを多く含んでいるため、愛犬がカリウムの摂取を制限されている場合は摂取を控えるようにしてください。
愛犬が喜ぶ!人参を使った手づくりご飯のレシピ
最後に人参を使った、かんたんな手づくりご飯のレシピを紹介します。
誰でも簡単にできるものばかりなので、ぜひチャレンジしてみてください。
食事:刻んだ人参+ひき肉の炒め物
まず、人参を皮ごと小さく刻むか、すりおろします。
フライパンに少量の油をひき、すりおろした人参と脂分の少ないひき肉を一緒に炒めてください。
炒めた食材はドッグフードのトッピングに使うことで、栄養価アップが実現できます。
おやつ:人参クッキー
人参を皮ごとすりおろし、オリーブオイルと混ぜあわせます。
それを薄力粉と混ぜ合わせて、しっかり馴染んで生地ができたら、180度に余熱したオーブンで20分焼きましょう。
愛犬のおやつに使えるクッキーのできあがりです。
デザート:すりおろした人参+ヨーグルト
人参を皮ごとすりおろします。
それを無糖のヨーグルトと混ぜ合わせるだけで、簡単なデザートの完成です。
まとめ:ニンジンは低カロリーで栄養価が高いが与え方に注意
ニンジンは生でも加熱しても、犬に与えられる野菜です。
しかし、生ならすりつぶして与えたり、加熱してやわらかくするなどして、消化がしやすいようにしなければなりません。
人参は甘みがあるので、犬も好みやすい食材です。
人参を上手に活用して、愛犬の健康維持に役立てましょう。