ペットの健康コラム
愛犬にチーズをあげる目安の量は?与えるときの注意点と上手な活用法
- ペットのアレコレ
- 2019/02/22
チーズを食べようとすると、愛犬から物欲しそうな目で見られてしまい、ついついあげてしまう人も多いかと思います。
チーズは塩分もあるし、どれくらいチーズを与えてもいいのかと迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では愛犬にどれくらいチーズをあげてもいいケースとチーズを上手に取り入れる方法を解説します。
愛犬にチーズをあげても大丈夫!食べてもよい量と注意点
チーズは愛犬に与えても問題ない食品ではあります。
ただし、チーズの種類によって塩分や脂肪分がまちまちなだけでなく、犬に与える量には制限があります。
チーズの香りは食欲をそそるメリットがありますが、これからご紹介するポイントを押さえておきましょう。
犬がチーズを食べても大丈夫な量は?
犬がチーズを食べて支障のない量は以下の通りです。
体重5kg:大さじ1強
体重10kg:大さじ2強
体重20㎏:大さじ4
乳製品にアレルギー反応を示す可能性もあるので、初めて与えるときにはこの量よりも少量から与えるのが確実です。
また、肝臓や消化器系に病気があって脂質制限が必要な場合や、腎臓病でリン制限が必要な場合はチーズを与えないでください。
犬は人間用のチーズを食べても問題ない?おすすめのチーズは?
犬用のチーズや鱈のソーセージ、犬用のチーズパウダーをつかえば、ドッグフードと混ぜて使うと食欲を刺激できるだけでなく、犬に与えるのも安心です。
人間用のチーズを与えても問題ありませんが、おすすめのチーズは「塩分が少なく、脂肪分が少ないチーズ」に限られます。
脂肪分が多くて肥満になってしまうと、関節や内臓に負担がかかりますし、塩分過多だと腎臓に負担がかかってしまうのです。
そのため、人間が食べるチーズの中でも、カッテージチーズやクリームチーズがおすすめです。また、モッツァレラチーズも塩分が少ないので良いでしょう。
プロセスチーズなどのその他のチーズは塩分が多いので、与えるのは避けるか、ごく少量にしてください。
愛犬におすすめのチーズ1:カッテージチーズ
カッテージチーズの特徴は以下の通りです。
・カロリーが低い
・塩分と脂肪分が少ない
・栄養が吸収されやすい
カッテージチーズは北海道では「牛乳豆腐」と呼ばれていますが、全国的にはあまり馴染みがないかもしれません。
実は、カッテージチーズは牛乳に対し10%のお酢を加えて弱火にかけて、固形分と水分が分離したものをキッチンペーパーでこすだけでおうちで簡単につくれます。
刻んでゆでた緑黄色野菜とカッテージチーズを混ぜて、ドッグフードにトッピングして与えると栄養価がアップするのでおすすめです。
愛犬におすすめのチーズ2:クリームチーズ
クリームチーズの特徴は以下の通りです。
・犬好みの香りで、食いつきが良い
・ご褒美や特別な時のおやつとして活用するのに向く/p>
クリームチーズは犬にとって嗜好性が高く、大好きだという犬もいます。
食欲が落ちているときや犬が疲れているときに与えることで、食欲増進が期待できるでしょう。
クリームチーズは小さく切って、青のりやかつお節などをまぶして、特別なごほうびおやつとして与えるのがおすすめです。
チーズにはアレルギーの心配はないの?
チーズは嘔吐や下痢の原因となる乳糖が少ないので、乳製品の中ではアレルギーが起こりにくくなっています。
しかし、乳製品アレルギーを発症する可能性はありますので、初めてあげるときは必ず少しずつ与えるようにしてください。
もし、チーズを与えた後に下痢や、皮膚を掻きむしるといった行動が見られたら、食べさせるのはやめましょう。
香りづけに活用するのが大事!愛犬への上手なチーズの活用法
ここでは愛犬への上手なチーズ活用のテクニックを紹介します。
食いつきが悪い時のトッピングにする
ドッグフードの食いつきが悪い時は、ドッグフードの上にチーズを置いて混ぜ合わせると、ドッグフードの香りがよくなり、犬の食いつきが改善するのでおすすめです。
塩分の少ない硬いチーズを砕いてドッグフードに混ぜ合わせるだけでも、香りづけとして効果的です。
苦い薬をチーズで包んで飲み込ませる
クリームチーズを活用して、普段であれば愛犬が嫌がるような薬を飲ませましょう。
薬が錠剤の場合は粉々に割ってチーズで包み、粉薬の場合はチーズに練りこんでください。
そうすることで、苦手な薬でも嫌がらずに飲むことができます。
愛犬にチーズを与えるメリットとデメリット
犬はチーズのにおいによって食欲を増進させることができますが、デメリットもあります。
犬にチーズを与えるメリットとデメリットを確認しておきましょう。
愛犬にチーズを与えるメリット
愛犬にチーズを与えるメリットは以下の通りです。
・食いつきが良くなる
・ごほうびに使うと集中力が上がる
・カルシウムで骨や歯を丈夫にする
チーズの香りは犬の食いつきがよくなるので、食が細い時や疲れている時に香りづけに使うのがおすすめです。
また、トレーニングの時のごほうびおやつに使うと集中力が上がります。大人しく待っていてほしい時などは、おもちゃにチーズを塗っておくと、おもちゃに集中して遊んでくれるようになるので便利です。
愛犬にチーズを与えるデメリット
・塩分の摂りすぎになるリスクがある
・脂肪分の摂りすぎになるリスクがある
基本的に「チーズは嗜好品」と考えた方が良いでしょう。
愛犬が「チーズが好きだから」と気軽に与えていると、犬はチーズの臭いが大好きなので、いくらでも食べてしまいます。
愛犬の健康管理ができるのは飼い主さんです。与えるチーズの量をコントロールして、愛犬の健康を守ってあげてください。
チーズは与え方を工夫すれば非常に便利
チーズは愛犬の食欲が出ないときや、集中力が足りないときに活躍してくれる優れものです。
とはいっても、人間用のチーズは脂肪分や塩分を多く含んでいるので、与え方には注意しましょう。
ぜひチーズを上手に活用して、愛犬を健康に導いてくださいね。