ペットの健康コラム
犬にとうもろこしを与えても大丈夫!一日にあげてよい量と注意すべきポイント
- ペットのお悩み相談
- 2019/03/18
甘いとうもろこしが大好物というワンちゃんも多いと思います。
たしかにとうもろこしは犬に与えてもよい野菜です。しかし、犬に与えるときには注意すべき点があります。
この記事では愛犬にとうもろこしを与える前に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
〜目次〜
とうもろこしは犬が食べても大丈夫!1日の目安量は?
とうもろこしは犬が食べても大丈夫な野菜であり、とくに犬が食べて有害な成分は含まれていません。
しかし、とうもろこしを愛犬に食べさせる時には「1日に食べさせる量」を注意する必要があります。
犬が一日の間に食べてよいとうもろこしの目安量
愛犬に一日に食べさせてよいとうもろこしの量は以下の通りです。
体重3kg:15g~20g(1/6本)
体重5kg:30g~35g(1/5本)
体重10kg:50g~60g(1/3本)
体重15kg:70g~80g(1/2本)
体重20kg:90g~100g(1本)
目安量以上にとうもろこしをあげると、消化ができずに体調を崩してしまう可能性があるのでやめましょう。
アレルギーに注意し最初は少量で
とうもろこしを愛犬に初めてあげるときには、少量であげるようにしましょう。
愛犬がとうもろこしに含まれる何らかの成分に対し、アレルギーを持っている可能性があるからです。
そのため、最初はスプーン1杯程度にごく少量を与えるようにしましょう。
一度与えて問題ないことを確認してから、一日の目安量を与えはじめるようにしてください。
ドッグフードの中のとうもろこしは別物
ドッグフードの中にとうもろこしが入っているので、とうもろこしは犬に与えてもよい食べ物だと認識している人も多いかもしれません。
たしかにとうもろこしは犬が食べてもよい食材なのですが、ドッグフードに使われているとうもろこしは「穀類」として扱われるもので、スーパーで売られている「野菜」のとうもろこしとは違うのです。
ドッグフードに含まれているとうもろこしは「コーングルテンミール」「コーングルテンフィード」を呼ばれる成分が含まれています。
これらはとうもろこしからデンプンを作るときに生まれる残りかすのようなもので、ドッグフードのかさ増しとして使われていることが多い食材です。
ドッグフードに含まれている穀類のとうもろこしは、馴染みのある野菜のとうもろこしとは性質が違うことを知っておきましょう。
加熱前・生のとうもろこしはNG!愛犬への正しい与え方
とうもろこしは正しい与え方でなければ、愛犬が体調を崩す可能性があります。
生でそのまま与えると消化できない
とうもろこしは表面がかたく、消化がしにくくなっています。
生のままで食べさせてしまうと、消化器官に負担がかかってしまうため、工夫が必要となるのです。
とうもろこしは芯をとって、すりつぶしてペースト状にして与えるのがおすすめです。
また、生よりも火を通してやわらかくして与える方が消化しやすくなります。
とうもろこしの芯を与えない
愛犬にとうもろこしを丸ごと与えては絶対にいけません。
芯を誤飲してしまって、消化できずに苦しませてしまうことになりかねないからです。
犬はとうもろこしの甘い味わいは好きなので、とうもろこしの芯を骨のおもちゃのようにガジガジ噛みながら、遊ぶことはあるかもしれません。
しかし、そのまま誤飲してしまうことも十分にありえます。芯を飲み込んでしまうと消化できないので、胃の中に詰まってとどまり、そのまま開腹手術になることもあるのです。
とうもろこしは芯から取り外して、黄色のコーンの部分のみを与えるようにしましょう。
人間用の味付けがされたとうもろこしは与えない
人間が食べるために調理されたポップコーンや、しょうゆのタレが付いた焼きとうもろこしなどは与えないようにしましょう。
人間用に味付けがなされた食品は犬にとっては味付けが濃すぎるので、内臓に負担をかけるおそれがあります。
犬はとうもろこしの甘い香りと味を好むので、とくに味つけをする必要はありません。そのまま与えるようにしてください。
愛犬にとうもろこしを与えるメリットと注意点は?
愛犬にとうもろこしを与えるのにはメリットと、注意しなければならない点があります。
愛犬にとうもろこしを与えるメリットは?
愛犬にとうもろこしを与えるメリットは以下の通りです。
・甘いので食欲不振時に食べてくれる
・葉酸が多いので妊娠中の犬に役立つ
とうもろこしのいちばんのメリットは食いつきのよさです。
食欲があまりない時も、ドッグフードにすりつぶしたコーンを添えれば、甘い香りが愛犬の食欲を刺激して食べてくれるようになります。
栄養価の面では葉酸が多いので、妊娠中の犬に与えると栄養面のサポートとなるためおすすめです。
愛犬にとうもろこしを与える際に注意すべき点は?
愛犬にとうもろこしを与える際に注意すべき点は以下の通りです。
・与えすぎに注意する
・消化に悪いので一度に多く与えない
愛犬にとうもろこしを与えるうえで、もっとも知っておかなければならないのは、とうもろこしは犬にとって消化が苦手な食べ物であるということです。
とうもろこしには犬には消化の難しい不要性食物繊維である、セルロースが含まれています。
多量に与えると、犬がうまく消化できずにお腹をこわしてしまうおそれもあるのです。
そもそも、犬は雑食ですが肉食を中心とした食生活をする動物であり、植物の消化はあまり得意ではありません。
ドッグフードを与えていさえすれば、とうもろこしはとくに必要な栄養素を含む野菜でもないので、あまり積極的に与える必要はないということも覚えておきましょう。
食欲がない時のお助け食品として、愛犬がとうもろこしが大好きな場合のみ、上手に活用するという使い方がおすすめです。
まとめ:犬はとうもろこしの消化が苦手なので注意
犬がとうもろこしを食べるときに注意しなければならないのは「犬がとうもろこしの消化は苦手」という点です。
犬にとうもろこしを与えるときは、犬が消化しやすいようにペースト状にするなどの工夫をするようにしましょう。
愛犬がとうもろこしが大好きな場合は、食欲がない場合でも食いつきが良くなるので、ドッグフードにトッピングするなどして、とうもろこしを上手に活用してみてくださいね。