ペットの健康コラム
大根は葉っぱも犬が食べて大丈夫!栄養のメリットと注意点
- ペットのアレコレ
- 2019/02/21
大根は日頃から食卓に並ぶ野菜なので、愛犬も食べられて健康にもよいのなら便利ですよね。
でも人間にとって良い食材でも、犬に相性の良くないことがあるの事実。
大根を犬にあげる際のポイントと注意点を確認していきましょう。
〜目次〜
大根は犬にあげてもOK!適切な量と注意点
大根を犬に与えるのはまったく問題ありません。90%が水分でできており、水分補給にも効果的な愛犬に与えやすい野菜です。
ただし、犬に与えるには大根の正しい与え方を知る必要があります。
犬に与えてもよい大根の量
犬に与えても良い大根の目安量(1日)は以下の通りです。
- 体重5kg:30g
- 体重10kg:50g
- 体重20㎏:90g
犬は野菜の消化が苦手なので、与えすぎると内臓に負担がかかり、下痢などの原因となる可能性があります。この規定量を超えないように注意しましょう。
初めての大根は少量から!アレルギーがないか要確認
大根はアレルギーの心配が少ない野菜ではありますが、どんな野菜でもアレルギーを起こす可能性はあります。
そのため、大根を初めて食べるときは大根おろしにして、一口程度などの少量で抑えるようにしておきましょう。
もし食べさせた後で、目がひどく赤くなったり、皮膚を掻きむしったりするような行動が見られたら、アレルギーの疑いがあるので、すぐに食べるのをやめさせてください。
大根おろしがベスト!犬にオススメな与え方
それでは、愛犬への大根の正しい与え方について、具体的に解説していきたいと思います。
愛犬におすすめの与え方は大根おろしである理由
犬は野菜の消化が苦手なので、野菜を与えるときは細かく切ってあげる必要があります。
大根おろしにして消化しやすい状態で与えるのがおすすめです。
包丁で刻んであげるよりは手軽ですし、少量から与えるのにもよいでしょう。
ただし、チューブやパウチに入った大根おろしは保存料など添加物が入っていますので、ワンちゃんにはオススメできません。
生の大根からすりおろした大根おろしを与えるようにしてください。
大根を加熱すると栄養が逃げることも
大根は加熱するとやわらかくなって、消化しやすくなります。
その一方で、加熱することで逃げ出す栄養もあるので、栄養面を考えると「大根おろし」のほうがおすすめです。
調理した味付きの大根は与えない
加熱した大根を与えることは問題ありませんが、煮物などの味付けをした大根はあげないでください。
煮物などは薄味でも塩分が濃く、塩分を多くとりすぎてしまう恐れがあるからです。
ワンちゃんが欲しがった目をしたとしても、おでんなど大根などを犬に分け与えないようにしてくださいね。
刺身の「きれいな」ツマは与えても問題なし!
刺身のつまの大根自体は、与えても問題はありません。
とはいっても、醤油やワサビが付着した大根を与えるのはやめましょう。
大根のつまを犬に与える場合は、食べる前に犬用にしっかり分けてからにしてください。
また、魚に対するアレルギーを持っている愛犬に刺し身のツマを与えることは避けたほうが無難でしょう。
付着した魚の成分にアレルギー反応を起こす可能性があるため注意が必要です。
大根の茎や葉っぱは細かく刻めば消化しやすい
大根の茎や葉っぱは食物繊維が多く、白い部分と比べて消化しにくいです。
ワンちゃんに緑の部分を与える際は火を通してから与えるようにしましょう。
大根の葉っぱや茎にはβカロチンが多く含まれていますが、茹でるよりも炒めるほうが栄養を引き出します。
βカロチンは油と一緒に摂取すると吸収されやすいため、炒めものにするのがおすすめです。
細かく刻んで炒めて、いつものドッグフードに加えるとよいでしょう。
カイワレ大根も食べてもよい
大根は犬が食べても問題ありませんが、似たような名前のカイワレ大根も食べても大丈夫です。
しかし、カイワレ大根の味には苦味や辛味といったクセがあるため、好んで食べる犬は少ないかもしれません。
愛犬に大根を与えるメリットと注意点
犬が大根を食べても問題ないだけでなく、栄養をとることができます。
もちろん、大根を食べ過ぎるとお腹を壊しやすくなるなど注意点があります。
大根が犬に与えるメリットと注意すべきことを確認していきましょう。
愛犬に大根を与えることにはどんなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
愛犬に大根を与えるメリット
愛犬に大根を与えるメリットは以下の通りです。
・低カロリーでダイエットに使える
・脱水気味の時の水分補給に役立つ
・酵素のはたらきで消化にやさしい
大根は低カロリーのわりに食べごたえがあるため、ダイエット時にカロリー調整しやすいです。肥満が気になるワンちゃんにおすすめです。
また、水分の含有率が90%と高いうえ、脱水時に不足しがちなカリウムやミネラルを多く含んでいます。夏場の脱水が気になるときに与えるとよいでしょう。
ジアスターゼなどの消化作用に優れた酵素も含んでいます。この酵素は大根おろしにすることで、手軽にとることができます。
愛犬に大根を与える際の注意点
愛犬に大根を与える際の注意点は以下の通りです。
・甲状腺に問題がある犬には与えない
・腎臓に問題がある犬には与えない
・多く与えすぎると消化に負担がかかる
大根はゴイトロゲンという甲状腺に負担を与える成分が含まれているため、甲状腺に問題がある犬には与えるのを避けましょう。
また、カリウムを含むため、腎臓に病気を持っている犬も避けたほうが確実です。
大根を使った手づくりご飯のレシピ集
生の大根をすりおろした大根で、犬にとって消化もしやすく栄養のある食事となります。
とはいっても、たまには一手間加えたものを食べさせたいときもありますよね。
そんな時に便利な「大根を使った手づくりご飯のレシピ」をご紹介します。
しらすおろしでトッピング
大根おろしを準備し、しらすと混ぜ合わせます。
そうして用意した「しらすおろし」をドッグフードにトッピングして与えましょう。
しらすが入る分だけ、ドッグフードの量は少しいつもより少なめにしてあげてください。
大根おろしはすりおろした直後に与えるのがコツですよ。
角切り大根をスープに
1cm角に切った大根を、鮭などの魚と一緒に少量のお湯で茹でましょう。
刻んだ大根の茎や葉っぱも一緒に茹でると、栄養満点のスープができます。
ドッグフードにかけるのもおすすめですね。
まとめ:大根は愛犬に一年中与えやすい手軽な野菜
大根は年中スーパーで販売されているので入手しやすく、栄養も豊富で手軽な野菜です。
水分が多く生でも消化にしやすいので、愛犬に与える野菜におすすめできます。
ぜひ手づくりご飯やトッピングに大根を活かしてみましょう。