ペットの健康コラム
薄めた豆乳で食欲促進!愛犬に与えるメリット・方法と注意点
- 2019/06/04
美容や健康ドリンクとして定番の豆乳ですが、飲みすぎには人間でも注意が必要です。
もちろん、適量であれば愛犬に豆乳は飲ませても問題ありません。
ただし人間と同じく、犬に豆乳を与える際には注意点がありますので確認しておきましょう。
〜目次〜
犬が豆乳を飲んでも問題ない理由と栄養素のメリット
犬が豆乳を飲んでも、問題ありません。
豆乳には、すぐに体調が悪くなるような成分は含まれていませんので、「愛犬がうっかり豆乳を飲んでしまった」としても慌てる必要はありません。
ただし、初めて豆乳を与えるときにはアレルギーの可能性などに注意しましょう。
犬が豆乳を飲んでも基本的には問題ない理由
植物性のたんぱく質は含まれていますが、大豆そのものや豆腐に比べ、液状になっている豆乳はワンちゃんにとっても消化しやすいです。
豆乳でのアレルギーの症状と対処方法
まれに大豆アレルギーのワンちゃんもいますので、初めて与える場合は少量ずつ与え、食後の様子を念のため見守りましょう。
大豆アレルギーの症状
・目や口周りが赤くなる
・体に強いかゆみが現れる
・外耳炎になる
・下痢や嘔吐
・体にフケが出る
大豆アレルギーの対処方法
上記の症状が現れたら、豆乳を与えるのをやめましょう。
軽い症状である場合は豆乳を与えないようにすれば症状は落ち着いてきますが、1度病院に連れていき、検査を受けたほうが安心ですね。
体を掻きむしる場合は、爪を短くし、ヤスリをよくかけてあげ、掻き傷を作らないようケアしてあげる必要があります。
ドッグフードも、大豆が含まれているものもありますので、体質に合ったフードに移行してあげましょう。
脂肪腫や結石のリスクについて
脂肪量が多いものを摂りすぎると、脂肪腫ができるリスクが高まると言われています。
豆乳にも脂肪分が含まれているため、与える量や運動量のバランスには注意が必要です。
豆乳はマグネシウムも含んでいますので、結石に関しても、マグネシウムやミネラルの一日での摂取量には気を付けなければなりません。
結石ができやすい体質のワンちゃんは、特に注意してくださいね。
犬が飲んでもよい豆乳の量
体重2㎏の小型犬で約15ml、5㎏の小型犬で30mlが目安です。
豆乳好きのワンちゃんで物足りなさそうな場合には、少し水を加え薄めてあげるなど、工夫して与えると満足するでしょう。
豆乳に含まれる栄養素とメリット
豆乳に含まれる栄養素とメリットは下記の通りです。
たんぱく質
体を作るうえで欠かせないたんぱく質が、牛乳やヤギミルクと比べても変わらないくらい豊富に含まれています。
吸収速度が緩やかで満腹感を持続させやすいため、愛犬のダイエットに効果的です。
マグネシウム
体内で骨や歯を作る働きをします。
イソフラボン
肌の調子を健康に保つだけでなく、毛づやや毛並みにも好影響です。
「無」調整豆乳は大丈夫!犬にとって良くない豆乳製品の見極め方
スーパーでも、数多くの種類の豆乳が陳列されています。
その中で、犬にとって良い豆乳・良くない豆乳や食品を解説していきます。
無調整豆乳は飲んでもOK
無調整豆乳は摂取しても問題ありません。
無調整豆乳は大豆固形分が8%以上で、原材料は大豆のみです。量に気を付けさえすれば、大豆本来の栄養を手軽に得ることができます。
添加物の含まれた調整豆乳は避けるべき
調整豆乳には大豆だけでなく、砂糖、塩、カラギナン、乳化剤など調味料や添加物などが含まれています。ワンちゃんには与えないほうが無難です。
フレーバー・味付き豆乳は飲んでもよいか
コーヒーやバナナなど、味付けされた豆乳は、与えないほうが良いでしょう。
調整豆乳と同じように、美味しく飲みやすくしていますので、砂糖や添加物が入っています。
豆乳を使ったお菓子は犬用なら食べてもよい
「ワンちゃん用」の豆乳クッキーやおからビスケットなどのお菓子でしたら問題ありません。人間用の場合は砂糖が塩、添加物などが含まれますので、犬に与えるのは控えましょう。
味付けナシ限定:豆乳鍋の湯葉は与えてもOK
湯葉は豆乳を加熱し、上面にできた膜を引き上げたものですので、湯葉自体は与えても問題ありません。
ただし、冷ましたとしてもワンちゃんにとっては食べにくい形状ですので、食べやすいように小さく刻む必要があります。
愛犬にオススメなお手軽おやつレシピ・ご飯テクニック
豆乳を使ってできる、愛犬も喜ぶ簡単おやつレシピをご紹介します。
いつものご飯にマンネリした時や、食欲がおちてしまったときのために、食欲を増進させるトッピングに活用するのがオススメです。
いつものご飯・ドッグフードに無調整豆乳をかけるだけで食欲増進も
食欲が落ちてしまった時に、いつものご飯やドッグフードにかけるだけで、香りが強まり食欲をそそる効果があります。
ドライフードをふやかして食べやすくなりますので、シニア犬にもおすすめです。
ただし、「豆乳の摂取量の目安は超えないように水で薄める」「冷蔵庫から出してすぐの冷たい豆乳は使わない」など配慮してあげましょう。
カンタン!豆乳を使ったおやつのレシピ
汗ばむ季節の水分&栄養補給に!りんご豆乳ゼリー
●材料
・粉ゼラチン:10g前後
・お湯:100ml
・無調整豆乳:400ml
・りんご:適量
〜作り方〜
リンゴを愛犬の食べやすい大きさに刻み、消化しやすくします。
粉ゼラチンとお湯をボウルに注ぎよく混ぜ溶かします。
そのボウルに豆乳を加え、混ぜ合わせます。
製氷皿に液体を注ぎ、そこにリンゴを入れ冷蔵庫で冷やし固めます。
固まれば完成です。
製氷皿で小分けにしておけば、おやつの量を管理しやすく便利です。
小型犬は口の大きさに合わせ、さらに半分にカットして与えるなど調節しましょう。
まとめ:適量の豆乳を上手に活用しよう
豆乳は、与えても大丈夫ですが与える量には注意が必要です。
はじめて与える際には、アレルギーの可能性もありますので、少量から様子を見て与える様にしましょう。
食欲が落ちた際に豆乳をかけてあげるだけで食欲増進も図ることができますし、ゼリーを常備しておけば対処できることもあります。
豆乳の特徴を把握した上で、愛犬の健康管理に活用してください。