ペットの健康コラム
犬は豆腐を食べても大丈夫!目安量と注意すべきアレルギー症状・対処法
- 2019/06/24
低カロリーで栄養豊富な豆腐は、愛犬が食べても問題ありません。
ただし、ワンちゃんに与える量や体質にあっているかを必ず確認するようにしましょう。
愛犬のごはんに豆腐を活用するメリットと食べさせる際の注意点をご紹介します。
〜目次〜
- ●オヤツやトッピングとしての与え方がオススメな理由
- ●犬は豆腐を食べても問題ない!目安量と栄養素のメリット
- ●木綿や絹ごしがオススメ!高野豆腐や玉子豆腐、ゴマ豆腐は要注意な理由
- ●豆腐を愛犬が初めて食べるときに注意すべきアレルギー症状
オヤツやトッピングとしての与え方がオススメな理由
愛犬に豆腐を与える場合には、ドッグフードに置き換えるのではなくトッピングやオヤツとして与えるのが手軽でおすすめです。
一日に与える豆腐の目安量の目安は10kgの体重で「40g」で、1丁が350~400gであることを考えるとトッピングやオヤツとしての活用が現実的です。
愛犬ごはんに豆腐トッピングで手軽に栄養プラス
ワンちゃんが豆腐の香りを好む場合は、食欲が落ちているときにドッグフードにトッピングとしてかけるのもおすすめです。
冷蔵庫から取り出してすぐではなく常温に戻して、ペースト上にしてから与えたほうが消化しやすいでしょう。
また豆腐ハンバーグのように、脂質が多い肉の代わりに手作りごはんの材料に活用がするのもお手軽です。
健康的にかさ増しができ、食べごたえのあるワンちゃんのダイエット食として取り入れやすいですね。
犬は豆腐を食べても問題ない!目安量と栄養素のメリット
犬に豆腐を与えても問題ありません。
そのままの大豆よりも消化しやすい形状になっているため、おやつやごはんのトッピングとして活用しやすい食材です。
愛犬が食べてもよい豆腐の量
5㎏の小型犬で、20g~30gが目安です。
豆腐には水分が多く含まれているため、便の様子を確認しつつ与える量を調整しましょう。
豆腐に含まれる主な栄養素のメリット・注意点
たんぱく質
アミノ酸をバランスよく含んだ良質なたんぱく質で、筋肉など体を作るうえで欠かせない栄養素です。
大豆をそのまま与えるより、消化に優しいです。
サポニン
肝機能障害の改善に効果的です。
また、抗酸化作用が高く肥満予防にも優れています。
カリウム
体内にたまった余分な塩分を排出して、血圧を下げる働きがあります。
大豆イソフラボン
骨からカルシウムが溶け出すのを防いでくれます。
豆腐を与える際の注意点
豆腐を愛犬に与える際には下記の点に注意して下さい。
・適量を与える
・大豆アレルギーが稀にある
・ミネラル分も含まれるため結石になりやすい場合は与えない
・腎臓障害を持ってるワンちゃんにも豆腐を与えない
腎臓に持病を持つ場合は豆腐を与えない
豆乳を固めるために豆腐には「にがり」が使われています。
にがりとは、海水から塩を作る過程でできる、ミネラルを多く含む液体の事です。
主成分は塩化マグネシウムであるため、腎臓障害のワンちゃんには豆腐を与えないようにしましょう。
木綿や絹ごしがオススメ!高野豆腐や玉子豆腐、ゴマ豆腐は要注意な理由
犬は豆腐を食べても問題ないですが、豆腐の加工方法によって気をつけるべき食品があります。
木綿豆腐は食べてOK
木綿豆腐は与えても問題ありません。
絹ごし豆腐よりも水分を搾り取って固めるため、たんぱく質やカルシウム・鉄分などのミネラル分が多めに含まれています。
与える量は愛犬の体質に合わせるようにしましょう。
絹ごし豆腐も食べてもOK
絹ごし豆腐も愛犬が食べても大丈夫です。
栄養面では、ビタミンB群とカリウムが木綿豆腐よりも多く含まれています。
おからは栄養豊富だが消化不良に気をつける
味付けなど何もされていないおからであれば、与えても大丈夫です。
おからは栄養豊富でありますが食物繊維も多く、食べ過ぎると消化不良になります。
おからを与えるのはトッピングなどに少量を活用するのがオススメでしょう。
高野豆腐はカロリーに要注意
高野豆腐は、同じ重さの絹や木綿の豆腐の約6倍もの大豆を使用されています。
カロリーも高めでダイエットに不向きな食材でもあるため、与える量には十分注意しなければなりません。
必ず水で戻してあげてから高野豆腐を与えてください。
煮ものなど味付けされた高野豆腐は与えないようにしましょう。
ゴマ豆腐もカロリーに要注意
少量を食べる分には問題ありませんが、ゴマ豆腐は木綿豆腐などと違いゴマのでんぷんが主成分であるため豆腐よりも糖質が多めです。
また、タレには添加物や防腐剤などが入っているので、タレを付けずに与えるほうがよいでしょう。
玉子豆腐は下味が強いので避ける
玉子豆腐はタレをかけていなくても、下味がついていますので与えないようにしてください。
付属のタレには調味料や添加物色々含まれていますので、与えないようにしましょう。
愛犬が豆腐を食べるときに注意すべきアレルギー症状
豆腐にはワンちゃんにとって有害となるような成分は含まれていません。
大豆には良質なたんぱく質など健康によい栄養が含まれており、豆腐にも同じように豊富に栄養があります。
ただし、どの食物にも言えることですが、初めて豆腐をワンちゃんに与えるときには少量にとどめ、食後の様子を注意しておきましょう。
アレルギーの主な症状と対処方法
豆腐に含まれるたんぱく質に反応して、以下のようなアレルギー症状を起こすワンちゃんも稀にいます。
もし、豆腐が原因でアレルギー反応が出たと判明した場合は、体質に合った食生活に見直してください。
大豆が含まれるドッグフードもありますので、ドッグフードの成分表示を確認して、ワンちゃんの体質にあった食事に切り替えていきましょう。
目や口周りが赤くなる
皮膚の弱く敏感なところに赤みや斑点のような発疹がでます。
~対処方法~
アレルゲン(アレルギーの原因)として豆腐が考えられる場合は、ただちに与えることをやめましょう。
症状が軽めであれば時間の経過とともに落ち着いてくる場合もありますが、アレルギーは個体差が大きいので病院へ連れていくほうが安心です。
体にかゆみが出る
ケガなどの外傷もなかったり、ノミ・ダニが寄生していないにもかかわらず体を掻きむしったり、名前を呼んでも気が付かない程掻くことに集中している場合は、アレルギー症状による強いかゆみの可能性があります。
~対処方法~
掻きむしることで、傷から二次感染の恐れがありますので、掻くことをやめさせる必要があります。
掻いている箇所を確認し、保護できる部位であれば、爪が直接当たらないよう保護しましょう。
爪も短く切りヤスリは念入りにかけてあげてください。
強いかゆみは愛犬にとっても辛いため、早めに病院に連れていき処置を受けましょう。
下痢や嘔吐
1日に3回以上の軟便や、下痢・嘔吐をします。
下痢や嘔吐を繰り返すと脱水症状も出るため、注意して対処してください。
~対処方法~
アレルゲンである豆腐を与えることを中断してください。
たいていは下痢や嘔吐が治りますが、後日一度は病院で調べると安心です。
身体にフケが出る
体に白いフケが目立ち始めた場合は、豆腐をあげるのを中止したうえで下記の対応がおすすめです。
~対処方法~
掻きむしることでフケも悪化しますので、爪を短くして、丁寧にヤスリをかけてあげましょう。
あわせて保湿成分の入った薬用シャンプーで優しく洗い、乾き残しがないよう綺麗に乾かしてあげましょう。
外耳炎を繰り返す
耳垢が茶褐色、または黒いべとべとな状態となり、悪臭を放ちます。
しきりに首を振る、後肢で耳を掻きだそうとするしぐさが見られます。
そのままにしてしまうと菌や炎症が進行し耳が腫れあがり、最終的には耳の穴が塞がってしまいます。
~対処方法~
悪化してしまうと、なかなか完治が難しいので、早めに病院へ連れて行ってあげましょう。
まとめ:愛犬に与えるのは味付けナシの木綿か絹ごし豆腐が手軽
基本的に豆腐は与えても大丈夫な食材です。
豆腐に調味料で味付けをしてしまっているものを除いて、愛犬に与えることができます。
消化不良には注意しなければなりませんが、愛犬に合った量を把握しておけば豆腐のメリットが得られるでしょう。