ペットの健康コラム
犬はスイカを食べても大丈夫!与えるメリットと適量・注意点
- ペットのアレコレ
- 2019/02/01
日本の夏の果実として欠かせないスイカ。
スイカは犬にとっても栄養満点の食べ物なのですが、アレルギーなどの注意点があります。
犬がスイカを食べても問題ない理由と注意点について確認していきましょう。
【結論】犬はスイカを食べても大丈夫
結論から言うと、スイカを与えても問題ありません。
ただし、一度に大量のスイカを与えるのはおすすめできません。
スイカだけに限らず、犬に一度に食べ物を与えすぎると胃に負担がかかり、嘔吐や下痢をしてしまう可能性があります。
人間と同様に冷えたスイカの食べ過ぎもお腹を壊す原因になるため、なるべく常温のスイカを与えるようにしましょう。
スイカの果肉の部分は与えててよいのですが、種や皮などは与えないほうがよいなど注意点があります。
犬はスイカの「種」や「皮」は食べても良い?取り除いたほうがよい理由
スイカの種や皮には、犬にとって有害な成分は入っていません。
ただし、以下の理由から愛犬にスイカを与える際にはタネや皮を取り除くことをオススメします。
・スイカの種や皮は消化が悪く、胃の負担となる
・腸閉塞を引き起こす恐れがある
・下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある
・腸を傷つけ、血便が出る恐れがある
スイカを与える際には、皮や種に上記のリスクがあるということは覚えておきましょう。
もちろん、少量のスイカの皮を食べたり、種を数粒食べたからといって極端に神経質になる必要はありません。
スイカによる犬のアレルギー症状
スイカはウリ科の植物に分類され、犬によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
多くはないケースですが、スイカによりアレルギー反応を引き起こした場合の症状は下記の通りです。
・下痢や嘔吐
・湿疹
・呼吸困難
・意識障害
これらの症状が発生した場合は、それ以上スイカを与えるのは控えて、調子が悪い状態が続くようであれば早めに動物病院を受診しましょう。
犬もアレルギー検査がオススメ
スイカだけでなく、どの食べ物でもアレルギーを発症する恐れがあります。
検査費用は発生しますが、一度アレルギー検査を行って飼い犬のアレルギーを把握しておくことがオススメです。
スイカの豊富なカリウムに注意
スイカにはカリウムが豊富に含まれているため、スイカを食べ過ぎてしまうと高カリウム血症になるリスクには注意が必要です。
また、カリウムには利尿作用もあるため、カリウムの摂りすぎによって意図せず排尿する恐れもあります。
スイカを食べたあとに体調不良がみられた場合には下記のように対応しましょう。
対処方法:早めに動物病院の受診を
嘔吐や下痢がある場合でも、犬がいつも通り元気であれば、食当たりや軽度のアレルギー症状で治まることも多いため、1日〜2日様子を見ます。
ただし、嘔吐と下痢が同時に発症している場合は、体内の水分が急激に減るため、脱水症状になる恐れがあります。
嘔吐と下痢を両方とも同時に発症しているようなときは、速やかに動物病院の獣医に相談しましょう。
下痢や嘔吐などの他に体の震えなどが現れた場合も動物病院に相談することが確実です。
犬にスイカを食べさせる適量とメリット・注意点
スイカは犬が食べても問題のない食べ物です。
しかし、だからと言って大量に与え過ぎるのは禁物です。
大量摂取により、嘔吐や下痢をはじめ、胃に負担がかかる恐れがあります。
犬がスイカを食べるメリットと注意点を確認していきましょう。
犬に食べさせるスイカの適量
スイカの皮の部分は取り除き、赤い果実の部分を5mm角ほどにカットして与えるようにしましょう。
なお、果実に含まれる種は出来る限り取り除いてあげましょう。
量に関しては、おやつ感覚で食べさせる30gほどが無難です。
ただし、一度に大量に与えるのは控えてください。
スイカを初めて与える際はアレルギーなどの不安もあるので、多くても10gほどの少量を与えて様子を見ましょう。
特に問題がなければ、徐々に与える量を増やしていくのがよいといえます。
冷たいスイカではなく常温のスイカを与える
人間と同様に冷やしたスイカを与えるのは、お腹が冷えてしまい腹痛の原因になります。
犬にスイカを与える場合は、常温のスイカを与えましょう。
夏バテで食欲がない犬にとってはスイカは水分だけでなく果糖を摂取できる食べ物です。
夏場に飼い主がスイカを食べるときには、分け与えるのもよいでしょう。
スイカに含まれる栄養素と犬に与えた際のメリット
スイカは90%以上が水分です。
暑い夏など、飼い犬が水分を中々摂取しない場合などにスイカを与えるのは効果的と言えるでしょう。
また、糖分も含まれているため、夏場の脱水症状対策にもふさわしい食べ物です。
スイカに含まれる主な栄養素とメリットは下記の通りです。
ビタミンC
犬は体内でビタミンCを生成することができますが、老犬などで生成機能が弱くなってきている犬にスイカを与えることは効果的です。
ビタミンA
ビタミンAは、公害や化学物質から体を守ると言われており、交通量の多い幹線道路などを散歩ルートにしているのであれば、健康維持のためにスイカを与えることはおすすめです。
リコピン
トマトで有名なリコピンですが、スイカの果実部分の赤い色にも含まれています。
リコピンには抗酸化作用があるため、老化防止の効果が期待できます。
カリウム
暑い夏に脱水症状になる原因として、体内から水分とカリウムが失われることがあげられます。
スイカを食べることで、水分とともにカリウムも摂取できます。
シトルリン
シトルリンはアミノ酸の一種で、血管を若返らせ、血流を良くする効果があると言われています。
このシトルリンですが、スイカの赤い果実部分ではなく、皮に近い果実の白い部分に多く含まれているので、白い部分も与えましょう。
まとめ:夏場にスイカを愛犬と一緒に楽しもう
人間にとっても良い栄養補給・水分補給になるスイカですが、スイカは犬にとっても、暑い夏を乗り切るうえで効果的な食べ物です。
老化防止などの効果がある成分が含まれているため、適切な量や大きさを守って、犬に食べさせましょう。