ペットの健康コラム
愛犬の季節の変わり目に起きる下痢はどう予防する?動物病院に行くタイミングとは
- ペットのアレコレ
- 2020/11/11
季節の変わり目、とくに夏から秋冬にかけての時期は気温の変化に対応できず、愛犬が下痢を起こすことがあります。
下痢が続いてしまうと、水分が補給できないだけでなく、栄養分も摂取できなくなってしまうのです。
そんな下痢から愛犬を守るにはどうすればいいのか、詳しくお伝えします。
〜目次〜
愛犬が季節の変わり目に犬が下痢を起こしやすい理由
犬はあまり胃腸が強い動物ではありません。そのため、気温の変動など外的な要因により胃腸炎を起こすことがあります。
胃腸炎の症状には、嘔吐や下痢が挙げられます。下痢を起こす要因としてはさまざまなものが考えられますが、季節の変わり目でまず予防すべきなのは胃腸炎による下痢です。
夏場に体力を消耗していることで、免疫力が落ち、よりいっそう秋冬で胃腸の調子を崩しやすくなります。
季節の変わり目はとくに腸管免疫に気を配り、消化器官の働きを乱さないように愛犬の健康を守らなければなりません。具体的にどのような対策をとればいいか見ていきましょう。
季節の変わり目の下痢から愛犬を守る対策①洋服を着せる
犬は急激に気温が下がってしまうと、体調を崩しやすくなります。
そのため、散歩に出かけるときはもちろん、とくに寒さが厳しい日は室内でも洋服を着せてあげるなど、工夫をしてあげてください。
散歩に出る時間は日中が最適ですが、どうしても朝や夕方になってしまうときもあるでしょう。そういうときも、洋服をうまく活用して防寒対策をしてあげるようにしてください。
ただし、洋服を着て外出した場合は、帰宅後すぐに脱がせてあげてください。脱がないまま、暖房の効いた室内で過ごさせてしまうと、逆に熱すぎてしまい、よりいっそう外との気温差に苦しむことになります。
季節の変わり目の下痢から愛犬を守る対策②サプリやフードを活用
愛犬が普段からお腹が弱い場合、季節の変わり目で気温が急に下がったときに、胃腸の調子を崩しやすくなってしまいます。
そのような場合は、普段からお腹にやさしいフードを選んで与えるようにしておくことが大切になります。
数あるドッグフードの中から、乳酸菌やオリゴ糖など、胃腸の調子を整える成分が入っているものを選べば、胃腸が健康な状態で冬を迎えるサポートとなるでしょう。
また、乳酸菌など胃腸によい成分が含まれた、ペット用のサプリを前もって飲んでおくこともおすすめです。
なるべく胃腸が健康な状態で冬を迎えることにより、季節の変わり目の下痢の予防につながることでしょう。
愛犬が季節の変わり目に下痢になってしまったら
愛犬が季節の変わり目で下痢になってしまったとき、飼い主はどのような対応をすればいいのでしょうか。詳しく解説します。
軟便程度なら心配なし
排便は正常な回数だけど、便がやわらかいという状態であれば、ほとんど心配はいりません。正常な状態に近いと思ってよいでしょう。
心配しないといけないのは、排便回数が多く、その時に水のようなうんちをしている時です。また、嘔吐や出血を併発しているときも注意が必要となります。
そのような症状が見られたときは、なるべく早く病院へ連れていきましょう。
病院に下痢をした便は持ち込まなくてよい
下痢をした便を持ち込むことで、中に入っているウイルスや細菌を調べてもらえるのではないかと考える人も多いかと思います。
しかし、実際には肛門から細い棒を入れて便を採取することで、どんな菌がいるのかという検査を実施することは可能です。
自分自身にウイルスが付着するリスクを負ってまで、下痢をした便を病院に持ち込む必要はありません。
下痢が2~3日続いたら病院へ
下痢で怖いのが、水分不足による脱水です。下痢が2~3日続いた場合は、放置してはいけません。
下痢を起こしているときは、体にとって重要な存在である水分やミネラルを吸収できない体になってしまっています。脱水症状を起こしてしまう前に、動物病院の診察を受けましょう。
季節の変わり目の下痢から愛犬を守ろう
季節の変わり目は人間と同様、犬も体調を崩しやすくなります。主な原因は「気温差」です。
愛犬が気温差のストレスをなるべく感じないように、飼い主が配慮してあげることで防ぐことができます。
ぜひこの記事を参考に、季節の変わり目を愛犬と健康的に乗り越えてくださいね。もちろん、飼い主のあなたも体を大切に。