ペットの健康コラム
犬に牛乳はNGというのは誤解!一日に与えてもよい目安量とおすすめの与え方
- ペットのアレコレ
- 2020/02/28
人間にとって牛乳は健康的な飲み物というイメージがあると思いますが、犬にとっては必ずしも健康的な飲み物とは言えません。
「犬に牛乳は与えちゃダメ!」という論調も多く見かけるほどです。しかし、実際は与えること自体に問題はありません。
この記事では犬に牛乳を与えるときに気をつけるべきことや、おすすめの乳製品などを度紹介します。
〜目次〜
犬は乳糖を分解できない?牛乳を与えてもよい目安量
犬はなぜ牛乳を飲めないと言われており、なぜ牛乳を飲んでも問題ないと言えるのかについて、詳しく解説していきます。
犬に牛乳がNGと誤解される原因は乳糖
犬に牛乳を飲ませてはいけないと言われてしまう原因は「乳糖」です。
犬に人間と同じ牛乳を与えて飲ませると、消化がしにくく下痢を起こしてしまうということが言われています。
しかし、実際はお腹を壊さないようであれば飲ませても問題はありません。むしろ成長期には骨の応援にも役立つのです。
牛乳を与えてもよい一日の目安量
一日で犬に与えてもよい牛乳の目安量は以下の通りです。
体重5㎏:大さじ2/3
体重10㎏:大さじ1強
体重20㎏:大さじ2
飲み物のようにジャブジャブ与えるのはNGです。
常日頃から日常的に与えるのは避け、たまに与えるようにしてください。
最初は目安量よりも少量で
牛乳をはじめて与える場合は、目安量よりも少ない量から始めてください。
牛乳の消化が非常に苦手で下痢を起こす犬もいますし、アレルギーを持っている可能性もあります。
まずは目安量よりも少量で与えてみてください。
それでも体調に変化がないようであれば、目安量を与え始めるとよいでしょう。
犬への牛乳の与え方は?少量を薄めるのが基本
犬に牛乳を与えるときに注意すべき点をご紹介します。
与えすぎに注意
牛乳でもっとも気をつけなければならない点は与えすぎです。
与えすぎはお腹を壊してしまったり、カロリー過多になったりと、愛犬の体に大きな負担を与えてしまいます。
たとえ犬が牛乳を大好きだったとしても、必ず目安量を守るように心がけ、誤飲しないようにも注意しましょう。
薄めてドリンクをつくる
目安量の牛乳を与える際は、ぬるま湯で薄める方法がおすすめです。
目安量の牛乳にぬるま湯を加え、2~3倍に薄めてください。そこにきな粉で風味をつければ、ミルク風味のスペシャルドリンクが完成します。
ドッグフードへのトッピングもおすすめ
1日の目安量の牛乳を2~3倍に薄めたドリンクはドッグフードにトッピングする方法もおすすめです。
牛乳をとるからといって、ドッグフードの量を減らす必要はありません。
いつもの量のドッグフードに薄めた牛乳を加えて与えてみてください。
お腹が弱い犬には与えない
よくお腹を下したり、お腹の状態がよくない犬には与えないようにしてください。
健康な犬に規定量を与えるだけでは問題ありませんが、お腹の状態が不調な子には不適であり、さらに状況を悪くする可能性があります。
チーズやヨーグルトは?牛乳以外の犬に与えてもよい乳製品
牛乳は与えるときに注意が必要とお伝えしましたが、他の乳製品はどうなのでしょうか。
牛乳以外の乳製品についてもお伝えします。
カッテージチーズ
カッテージチーズは栄養の吸収率が高く、愛犬にお勧めの食材です。乳糖を半分程度に減らすことができるというメリットもあります。
市販品でもOKですが、気軽に手づくりが可能です。牛乳に対し10%のお酢を加えて弱火にかけ、固形分と水分が分離したものを、キッチンペーパーでこせば完成します。
ドッグフードに細かくカットしたゆでた野菜と一緒にトッピングする方法がおすすめです。
肝臓や消化器系の病気で脂質制限が必要な犬、腎臓病でリン制限が必要な犬には与えるのを避けましょう。
<一日にカッテージチーズを与えてもよい目安量>
体重5㎏:大さじ1強
体重10㎏:大さじ2強
体重20㎏:大さじ4
※カッテージチーズを与える場合は、ドッグフードを通常の3/4量にする
※他に乳製品を与えた場合は控える
クリームチーズ
クリームチーズは香りが良いので、食欲を増進させる効果があります。
薬を飲ませたい時に、チーズに練り込ませるという方法もおすすめです。
食事として与えるのではなく、ごほうびとして活用しましょう。
<一日にクリームチーズを与えてもよい目安量>
体重5㎏:大さじ1強
体重10㎏:大さじ2強
体重20㎏:大さじ4
※クリームチーズを与える場合は、ドッグフードを通常の3/4量にする
※他に乳製品を与えた場合は控える
ヨーグルト
ヨーグルトは愛犬の腸内環境の改善に活用できます。
必ず砂糖の入っていない無糖ヨーグルトを選び、ドッグフードにそのままトッピングして活用しましょう。
<一日にヨーグルトを与えてもよい目安量>
体重5㎏:大さじ1強
体重10㎏:大さじ2強
体重20㎏:大さじ4
※ヨーグルトを与える場合は、ドッグフードを通常の3/4量にする
※他に乳製品を与えた場合は控える
牛乳は正しく与えれば愛犬の骨を強くする
牛乳は愛犬に与えるのはすべてNGという声もありますが、正しい与え方を目安量を守って与えればとくに問題はありません。
むしろ、適切に与えることで牛乳の吸収率の高いカルシウムにより、成長期の骨の成長をサポートすることも考えられます。
漫画やアニメで犬がミルクを飲むシーンがあったりしますが、実際は少量しか摂取できません。与える際は、過剰に与えないように注意しましょう。