ペットの健康コラム
愛犬の夏バテを防ぐための対策とは?温度・水分補給・食事の対策を解説
- ペットのアレコレ
- 2020/09/01
夏になると、次第に愛犬の元気がなくなってくるということはありませんか。
人間だけでなく、犬にも夏バテはあるのです。夏バテは健康を崩すきっかけとなってしまうので、おろそかにできません。しっかりと対策をする必要があります。
そこでこの記事では、愛犬が夏バテになったときの症状や、対策について解説していきます。
〜目次〜
愛犬の夏バテの症状とは?散歩に行きたがらない時は要注意
愛犬の夏バテを疑うべき症状は以下のようなものです。
・元気がなく、散歩に行きたがらない
・食欲がなくなり、食べるのが遅い
・寝ている時間が長い
・下痢や嘔吐などの症状がある
気温が上がってきて、愛犬の様子に変化がないかどうかよく観察するようにしてください。もし、これまで散歩に行きたがっていたのに、暑くなってからあまり散歩に行きたがらなくなっていたら要注意。夏バテを起こしている可能性があります。
夏バテをすると、食欲や睡眠時間にも影響してくるようになり、病気を発症する原因になってしまうこともあるのです。
症状がひどくなる前に、早めの対策が必要となります。
愛犬に有効な夏バテ対策①温度対策
愛犬に有効な夏バテの対策として、まず第一に温度対策が挙げられます。具体的に見ていきましょう。
犬に適切な温度と湿度とは
犬に適した温度は25度~28度、湿度は45%~65%程度です。
室内には温度湿度計を設置して、愛犬に適した温度になっているか確認をしてあげるようにしてください。室内の状態が愛犬に適切な環境になっているかどうかを常に確認できます。
屋外に出る場合の対策
屋外に出る場合は気温が上昇する日中は避け、朝や晩にしたり、なるべく日陰をあるくなどの対策が有効です。
また、外出する際には必ず「水」を持って出るようにしましょう。水は愛犬の水分補給に使えるほか、身体にかけて体温を下げる効果が期待できます。
愛犬に有効な夏バテ対策②水分補給対策
夏バテ対策には、日ごろから十分な量の水分を補給しておくことも重要です。水分補給に関する対策についてご紹介します。
愛犬に必要な水分の量は?
愛犬に必要な水分の量は30ml×体重+70mlを基準にして算出できます。これに基づいて計算すると、各体重別の必要な水分量は以下のようになるのです。
体重5kg:220ml
体重10kg:370ml
体重20㎏:670ml
飲み物は「水」でOK
普段の飲み物は水で問題ありません。こまめに水を与えて、水分不足を防ぎましょう。
熱中症の症状が見られるときや、危険性がある場合は、スポーツドリンクを3~4倍に薄めたものを少しずつ与えてあげるようにしてください。
水を飲んでくれない時は?
愛犬がなかなか水を飲んでくれない場合、以下の方法を試してみてください。
・肉類のゆで汁をたらし、香りでひきつける
・犬専用ミルクを使う
・フードに水を混ぜ込む
・きゅうりなど水分の多い野菜を与える
水そのものを飲む必要はなく、最終的に水分をとれればOKです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
愛犬に有効な夏バテ対策③食事対策
犬が夏バテになってしまわないようにするためには、食事の対策も有効です。どのようにすればいいか、解説します。
夏バテにおすすめの食材
夏バテの時にとくにおすすめしたい食材は夏野菜です。夏野菜は栄養が豊富で、夏バテ時に弱ってしまいやすい胃腸を整えながら、身体をクールダウンさせてくれます。
とくに以下のようなものがおすすめです。
・すりおろしたきゅうり
・刻んだトマト
・刻んだゴーヤ(生食NG)
・刻んだ枝豆(生食NG)
・刻んだおくら
・刻んだコーン(生食NG)
・刻んだそらまめ(生食NG)
・刻んだモロヘイヤ(生食NG)
・刻んださやいんげん(生食NG)
これらの夏野菜を食べてよい一日の目安量は以下の通りです。
体重5kg:30g
体重10kg:50g
体重20㎏:90g
適切な対策で愛犬を夏バテから守ろう!
愛犬に有効な夏バテ対策を紹介してきました。
夏バテには温度と水分、そして食事での注意が非常に重要になります。夏をきっかけに体力を落としてしまうと、体調を崩すきっかけになってしまいます。
人間同様、愛犬への夏バテ対策もしっかりと行い、夏を健康的に元気に乗り切りましょう!