ペットの健康コラム
愛犬の熱中症対策はどうすればいいの?症状やリスクが高い犬種を紹介
- ペットのアレコレ
- 2020/09/01
ジリジリとアスファルトに照りつける太陽。アスファルトから跳ね返される熱気。
そんな熱いアスファルトのすぐそばにある、愛犬の身体。真夏の散歩は、愛犬の熱中症のリスクと隣り合わせなのです。
散歩へ出かけるには熱中症の対策は必須。そこで、この記事では愛犬の熱中症対策の方法についてご紹介します。
屋外はもちろん、室内での対策までご紹介しますので、参考にしてみてください。
〜目次〜
愛犬の熱中症を防ぐ対策とは?外出時の注意点
愛犬の熱中症を防ぐため、屋外での対策は必須です。とくに注意しておきたい対策をご紹介します。
朝や夜に散歩する
夏場に散歩する際は、日差しが強かったり、アスファルトの照り返しが辛い日中は避けましょう。
高温のアスファルトを肉球で直接触れながら歩く愛犬の負担は大きなものです。
早朝や日没後など、一日の中でも気温が低い時間帯で散歩などの外出をするようにしましょう。
日が沈んでもしばらくはアスファルトの熱気は残っています。肉球をやけどしたりしないよう暑さを確認してあげてください。
飲み物を持つ
愛犬と屋外に出るときには飲み物を持って出るようにしましょう。愛犬の様子を見ながら、こまめに飲ませてあげてください。
持ち出す飲み物は水がおすすめです。
水はそのまま飲ませるだけではなく、熱がこもってしまった愛犬の身体にかけてあげることで、熱の放散をサポートできます。
車内に放置しない
散歩以外の買い物などの場面ですが、わずかな時間でも車内に愛犬を置き去りにすることはやめましょう。
エアコンの入っていない車内は屋外よりも高温になり、愛犬の熱中症のリスクを著しく高めることになります。必ず、一緒に外へ出るようにしましょう、
室内でも熱中症の恐れはある!愛犬への対策
熱中症は必ずしも屋外でしか起きないというわけではありません。室内でも条件が重なってしまえば、熱中症を引き起こす可能性は十分にあるのです。
室内での熱中症対策についてお伝えします。
25度~28度にする
犬に適した温度は25度~28度と言われています。これ以上の温度にならないように室内を調整するようにしてください。
注意し過ぎて気温を低くし過ぎないように注意しましょう。
湿度を45%~65%程度にする
湿度が高くなればなるほど、体感温度は上がります。気温だけでなく、湿度も意識して調整するようにしましょう。
温度計や湿度計を置き、室内の温度・湿度に注意を払うようにしてください。
エアコンや扇風機を活用する
温度を調整するために、室内ではエアコンや扇風機を上手に活用するようにしましょう。
エアコンは温度調整に気を配り、扇風機を合わせて活用することで、すみやかに室内へ冷気を充満させ、温度を下げることができるようになります。
愛犬が熱中症になってしまったら?応急処置の方法
ひどい暑さの時、対策をしていても熱中症になってしまうことはあり得ます。熱中症になってしまった場合、飼い主が早く異変に気付き、応急処置を行うことが重要になります。
ここからは熱中症の症状と、応急処置の手順をご紹介するので、頭に入れておいてください。
熱中症の症状
熱中症は早めに異変に気づいて、素早い対応を行うことが重要です。こんな症状があったら注意するようにしてください。
・元気がなく、ぐったりしている
・ふらつく様子がある
・ボーっとしている
・ヨダレがたくさん出る
・呼吸が荒い
・口内が赤くなっている
・落ち着きがない
このような症状が起こっている場合は熱中症の危険があると判断し、応急処置をとるようにしてください。さらに以下のような症状が見られる場合は、一刻も早く病院の診察を受けましょう。
・失神、昏睡状態
・歯茎が白くなったり、舌や粘膜が青紫色になる
・けいれんしている
・嘔吐や下痢がある
・血が混じったものを排泄したり、嘔吐する
応急処置の手順
愛犬に熱中症の症状が見られた場合、どのような応急処置をすればいいのかをお伝えします。以下の手順で対応してください。
1.日陰の涼しい場所に移動させる。
2.水が飲める場合は、水を飲ませる。
(飲めない場合は無理に飲ませないようにする)
3.犬に水をかけたり、氷を当てたりして体を冷やす。
(頭や首筋、わきの下、お腹、内ももなどを重点的に)
以上のような応急処置を行い、その後すぐに病院を受診するようにしましょう。病院へ連れて行くときは、体を冷やしながら搬送するようにしてください。
対策必須!熱中症になりやすい犬種とは
熱中症になりやすい犬種は確かに存在しています。愛犬がどれぐらい熱中症になりやすいかを理解したうえで対策するようにしましょう。
短頭犬種
パグ、ペキニーズ、フレンチブルドッグ、ボストンテリアなどのマズルの短い犬種は注意が必要です。熱気を取り込みやすく、軌道が狭いので、熱が下がりにくいのです。
しっかりと暑さ対策を考えましょう。
毛が長い
原産が寒い地方の犬種の場合は、毛が長い場合があります。このような犬は体内に熱がこもりやすいので、熱中症のリスクが高くなります。
黒い毛
黒みがかった被毛をもっている犬種は、熱を吸収しやすいので、体温が上がりやすくなります。外出時には、身体に水をかけてあげるなどの対策をして、体温を下げてあげるようにしましょう。
シニア犬や子犬
シニア犬や子犬は体温調節がうまくできないので、熱中症になりやすい傾向があります。長距離の散歩をしないようにするなど、対策するようにしてください。
熱中症から愛犬を守ろう
熱中症の対策について、詳しくお伝えしてきました。
夏の暑さや湿度は、愛犬にとっても大きな負担となります。愛犬の健康を考えて、万全の熱中症対策を心がけましょう。
とくにシニア犬や子犬は熱中症のリスクが高いので、注意を払ってあげてくださいね。