ペットの健康コラム
犬にレーズンを与えたら命を落とす可能性も!絶対に与えてはいけない理由と誤食した際の対処法
- ペットのアレコレ
- 2020/04/27
犬がレーズンを食べると、中毒症状を起こすかもしれないって、ご存知ですか?
愛犬にレーズンを食べさせてしまうと、場合によっては命に関わるような事故になってしまうので、注意が必要なのです。
そこで、この記事では愛犬にレーズンを食べさせてはいけない理由や、実際に食べてしまった時の対処法などをご紹介します。
〜目次〜
犬がレーズンを食べると中毒症状を起こす可能性がある
犬にレーズンを食べさせると、腎臓の機能にダメージを与える可能性があり、最悪の場合は急性腎不全で死に至る可能性もあります。
これは、ブドウを食べてはいけない理由と同じです。ブドウもそうですが、レーズンに含まれる中毒を起こす成分はわかっていません。
しかしながら、実際に犬の死亡事故は発生しており、レーズンを食べることで何らかの成分の影響により、中毒症状が起こるものと考えられているのです。
どの成分が影響しているかなど、詳しいことはわかっていませんが、実際に死亡事故が起こっている以上は、愛犬にレーズンを与えるのは避ける必要があるのです。
また、飼い主は誤食事故も注意してくださいね。
犬が中毒を起こしてしまうレーズンの量は?
愛犬にレーズンを与えてしまうと中毒を起こす恐れがあると説明しましたが、少しでもレーズンを食べてしまうと手遅れなのでしょうか。
どれぐらいの量を食べると中毒を起こすのか、目安量がありますのでご紹介します。
犬が中毒症状を起こすレーズンの目安量
基本的に体重1kgあたり10g程度のレーズンを食べてしまうと危ないと言われています。レーズンの大きさにもよりますが、だいたい20粒程度で危なくなるようです。
体重5kg:50g以上(100粒程度)
体重10kg:100g以上(200粒程度)
体重20㎏:200g以上(400粒程度)
この量を見ても分かるように、中毒症状を起こすレーズンの量はかなりの量です。
そのため、少しだけ誤食してしまった程度であれば、ただちに危険というわけではありません。
レーズンの誤食に気づいても、焦って吐き出そうとするのではなく、この目安量ほどの大量のレーズンを食べてしまったのかどうかの確認をするようにしましょう。
「死んでしまうかも」とパニックになってしまうと、判断を誤ってしまいます。
個体によっては少量でも中毒を起こす可能性あり
中毒を起こすレーズンの目安量をご紹介しましたが「目安量以内ならあげていいの」というと、決してそういうわけではありません。
中毒量には個体差があり、ワンちゃんによってはその成分に極端に身体が弱いということがあるのです。
また、小型犬の場合、ほんのわずかな量で中毒を起こす場合もありえます。絶対に意図的にレーズンを与えることはしないようにしてください。
犬がレーズンを食べてしまった時の対処法
それでは実際に愛犬がレーズンを食べてしまったときは、どのような対処をすればいいのでしょうか。
順を追ってご紹介します。
まずは状況確認
愛犬がレーズンを食べてしまっていることに気づいたら、いつどれぐらい食べたのかを確認するようにしてください。
この時、口にレーズンが残っている場合はやさしくかきだしてあげましょう。
食べた量が多ければ病院へ
状況を確認した結果、中毒となる目安量程度のレーズンを食べてしまっていると感じた場合は病院へ連れていきましょう。
数粒程度でそこまでは食べていない場合は、ひとまず様子を見るようにしてください。
また、逆に食べた量が少なくても体調に異変が見られる場合は、速やかに病院へ連れていきましょう。
この時、飼い主自身がレーズンを吐き出させないようにしてください。インターネット上では、愛犬の食べたものの吐き出させ方が掲載されているパターンもありますが、犬への負担が非常に大きな行為です。
レーズンの誤食自体よりも愛犬にダメージを与える可能性も大きいので、吐き出させるほど心配なのであれば、速やかに病院へ行くようにしましょう。
レーズンで中毒を起こした時の症状
レーズンで中毒症状を起こした場合、食べた2~3時間後から3日以内に下痢や嘔吐が起きます。
また脱水を起こすので、水を異常に飲んだり、体がけいれんしたり、極端に食欲や元気がなくなることもあるのです。
このような体調の変化が見られた場合は、速やかに病院の診察を受けましょう。
犬がレーズンを誤食しないための対策
それでは、愛犬がレーズンを誤って食べてしまわないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
飼い主が注意すべきポイントをご紹介します。
愛犬の届く場所にレーズンを含む食品を放置しない
レーズン単体を買うことはあまりないかもしれませんが、レーズンパンやレーズン入りのフレークなどを食べることはあると思います。
そんな食べ物を放置してしまい、ムシャムシャと犬に丸ごと食べられてしまうことはあるかもしれません。
レーズンはもちろん、レーズンが含まれた食べ物の管理はとくに注意するようにしましょう。
人間の食べ物を与えない
人間の食べ物を与えるのが習慣になっている人は、今すぐにやめましょう。
犬にとって人間の食べ物の味付けは濃すぎます。
過度な塩分や糖分が愛犬の健康を蝕んでいることに気づいてください。
そして、そのような習慣で思わずレーズンを含んだ食べ物を躊躇なく与えてしまう可能性があるのです。
そうした行動を避けるためにも、今後は人間の食べ物を分け与えることはやめましょう。
まとめ:少量でも愛犬にレーズンを与えたらダメ
愛犬がレーズンを誤食してしまった場合は、大量でない限り、そこまで焦る必要はありません。
愛犬の様子を見守り、そのまま体調に異変が見られなければ大丈夫です。
しかし、だからといって自らレーズンを与えることは絶対にやめてください。
レーズンは愛犬の健康に百害あって一利なしです。自ら与えるような行為はやめましょう。
ぜひこの記事を参考に、愛犬をレーズンの誤食事故から守ってあげてくださいね。