ペットの健康コラム
愛犬がご飯を食べないときの原因と対策は?やってはいけない注意点
- ペットのお悩み相談
- 2021/06/15
愛犬の食欲が無いと、体調を崩したのではないかと心配ですよね。
今回は、愛犬がご飯を食べない時の原因と対策、やってはいけない注意点をまとめました。
愛犬の食欲不足で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
愛犬がご飯を食べない原因とは?
犬がご飯を食べない原因は何が考えられるのでしょうか?考えられる代表的な理由をご紹介します。
①病気・怪我
昨日までは食欲があった、普段しっかりとご飯やフードを食べる犬が食べなくなった場合は、病気や怪我の可能性があります。
・水を飲まない
・嘔吐をする
・下痢をしている
・元気がない、ぐったりしている
上記のような症状が見られる場合は、早急に病院へ連れていきましょう。
食べ物だけでなく、水も飲まない場合は、重度の歯周病や口腔内の異常が考えられます。嘔吐・下痢の場合は、吐いたものや便をメモしたり、写真があれば診察に役立つので、記録しておきましょう。
②ストレス
犬はストレスを感じると、フードやご飯を食べなくなることがあります。
犬がストレスを感じやすい状況はどんなものがあるのでしょうか?
環境の変化
結婚、出産や多頭飼いになった、引っ越しをしたなど環境の変化により、犬は強いストレスを感じます。
コミュニケーション不足
長時間の留守番が多かったり、散歩や飼い主と触れ合う時間が少ない状況は、犬にとってストレスです。
新しい刺激があった
旅行などで普段と違う場所に行ったり、他の犬と触れ合ったりする新しい刺激をストレスに感じる犬もいます。
飼い主と離れた
動物病院へ入院したり、ペットサロンの利用など飼い主と離れることで、犬は強いストレスを感じます。
犬がご飯を食べなくなった際は、何か犬にとってストレスがかかることがなかったか振り返ってみましょう。
③老化
犬は老化により、食欲が低くなることがあります。
筋力や代謝・消化機能が低下することにより食べる食事量が減るのは自然なことです。
味覚や嗅覚が衰え、食欲がわきにくくなったり、歯の衰えにより咀嚼が難しくなります。寝たきりになった老犬は、ご飯も水も受け付けなくなってしまうこともあります。
④フードを替えた
犬は新しいフードに切り替えた時や、いつもと違うものを与えた時に警戒して食べないことがあります。
⑤ヒート(生理)
雌犬のヒート(生理)期間中は、ご飯を食べなくなったり、食欲が落ちます。
ヒートが終われば、通常の状態に戻るので心配する必要はありません。
⑥わがまま
犬は、わがままでご飯を食べなくなります。以前、ご飯を食べなかった時に別の美味しいものを与えられた経験がある犬は注意が必要です。
また、飼い主が手からご飯を与えていると、甘えて自分で食事を取らなくなります。
愛犬がご飯を食べないときの対策
犬がご飯やフードを食べないときの対策をご紹介します。
①病院へ連れていく
普段しっかりとご飯やフードを食べる犬が急に食べなくなった場合は、まず病院へ連れていきましょう。
水も飲まない場合は、脱水状態に陥ってしまうため、早急に対処が必要です。
食べ方にムラがあったり、全部食べずに少しだけ残している時は、様子を見てもいいかもしれません。
腸閉塞など命に関わる場合もあるので、急な変化の場合はなるべく早く病院へ連れていくことが大切です。
②フードの匂いを強くする
犬の食が細いけれど、元気な場合は、フードの匂いを強くしてみましょう。電子レンジで少し温めたりドライヤーで温めると、フードの匂いが強くなります。
お湯をかけて少しふやかすのも効果的です。
この時、人間用の出汁をかけたりするとフードだけでは食べなくなる可能性があります。何かの匂いを追加するのではなく、フードの匂いを強くすることを心がけましょう。
③コミュニケーションを取る
ストレスが原因で食事を食べなくなった犬には、コミュニケーションをしっかりと取ることが効果的です。
可能な限り留守番の時間を短くする、留守番中のおもちゃを与える、帰ってきたらしっかりと遊ぶなどを心がけましょう。
少し長めに散歩したり、優しくブラッシングしてあげることもストレス解消に繋がります。
愛犬がご飯を食べないときにやってはいけないこと
愛犬がご飯を食べない特にやってはいけないことを解説します。
無理やり食べさせない
ご飯やフードを食べないからと言って、無理やり口に押し込んだりしてはいけません。
病気や怪我が原因だった場合、症状が悪化してしまいます。
無理やり食べさせることで、飼い主との信頼関係が崩れる恐れも。
犬が食べないのには理由が必ずあります。決して無理やり食べさせないようにしましょう。
叱らない
ご飯やフードを食べない時に、絶対に叱ってはいけません。
フードやご飯を食べること自体をストレスに感じてしまい、余計に食べなくなります。
匂いを強くする、フードを変えてみるなど対策を取った後は、静かに見守りましょう。
食べないからと言っておやつばかり与えない
犬が食べないからと言って、おやつばかり与えてはいけません。
食べなければ、もっと美味しいものがもらえると学習し、さらにフードやご飯を食べなくなります。おやつの与えすぎでお腹が膨れ、フードを食べないことも。
おやつは、ご褒美として少量のみ与えるようにしましょう。
ずっとご飯を出したままにしない
ずっとご飯やフードを出したままにしておくのは止めましょう。30分以上食べなかったら食器を片付けてください。
ご飯を好きな時に食べられる状態は、犬に主導権を渡してしまい、主従関係が壊れる原因にもなります。
犬のわがままを助長することに繋がるので、ご飯のタイミングをしっかりと飼い主がコントロールしましょう。
愛犬にご飯を美味しく食べてもらおう
犬がご飯を食べない原因は複数あります。
愛犬の食欲は、健康のバロメーター。
大切な愛犬の健康を守るためにも、飼い主が日頃からしっかりと観察するようにしてくださいね。