ペットの健康コラム
嫌がるときはどうすればいいの?犬のシャンプーのやり方完全マニュアル
- ペットのお悩み相談
- 2019/11/22
飼い主にとって、愛犬のシャンプーは数あるケアの中でも難しい部類です。
シャンプーは、愛犬の被毛や地肌の健康を守るために欠かすことはできません。
自己流でやると意外なトラブルもありますので、この記事では被毛をツヤツヤにして、愛犬をきれいにするシャンプーの方法をお伝えします。
〜目次〜
愛犬のシャンプーのやり方のポイント
愛犬にシャンプーを行う際にとくに気を付けなければならないポイントは、以下の3点です。
手早くスピーディに
犬のシャンプーをついつい丁寧にやりすぎてしまい、時間をかけすぎると、犬の身体や心に大きな負担がかかります。
とくにシニア犬は身体が冷えてしまう恐れもあるので、とくに手早く洗うことが求められるのです。
大型犬で20分、トイプードルなどの小型犬で10分を目安に洗いあげるようにしましょう。
ちなみに、犬用シャンプーのなかでもオーガニックのシャンプーを使えば、皮脂をとりすぎず、刺激がやさしいのでおすすめです。
指の腹で洗う
犬のシャンプーをするときは、たっぷりの泡で地肌の汚れをやさしくもみ出すように洗ってください。
爪を立てずに指の腹で皮膚を直接マッサージするように洗いましょう。
お湯の温度は38度に
お湯の温度は、人間の適温である41度くらいにすると熱すぎます。
38度を目安にすこしぬるめにしましょう。
愛犬のシャンプーで準備するものは?
愛犬のシャンプーにはどのようなグッズが必要なのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
ペット用のバスタブ
ペット用のバスタブを使うと、あちこちに逃げ回らなくなるのでとても便利です。
しかし逆に身体が洗いにくくなることもありえるので、まずはバスタブなしで洗ってみて、必要と思ったら買い足すのがよいでしょう。
滑り止めタオル
シャンプーしている最中に、愛犬が床に滑って転倒するのを防ぐために、床にタオルを敷くようにしましょう。
犬用のシャンプー・リンス
シャンプーを行う際は、必ず犬用のものを使ってください。
皮膚への刺激が強すぎて、炎症を起こす可能性があるので、人間用はもちろんネコ用での代用もやめましょう。
吸水性の強いバスタオル
被毛についた水分をサッとふき取るために、吸水性の強いバスタオルを準備するとよいでしょう。
ドライヤー
被毛の水分を速やかに乾かすために、ドライヤーを使用してください。
おやつ
シャンプーが嫌なものと認識しないように、ごほうびをあげてください。
手早く丁寧に!愛犬のシャンプーのやり方マニュアル
ここからはシャンプーの手順を詳しく解説していきます。
実際にシャンプーを行う際の参考にしてみてください。
愛犬のシャンプーの頻度は?
シャンプーの頻度は、2~3週間に1回程度でOKです。
定期的に行い、被毛と地肌の健康を保つようにしましょう。
シャンプーの頻度は、愛犬の毛質や皮膚の状態に合わせて様子を見ながら調節するようにしてくださいね。
1.洗う前の準備をする
長毛種の場合は特に全身をブラッシングしてあげましょう。
毛がもつれたまま水分をふくませてしまうと毛が固まって絡まってしまいます。
2.下半身から全身を濡らす
下半身からお湯で優しく濡らしていきます。
顔からかけると嫌がってしまうので、顔から遠い部位から順番に濡らしていきましょう。
顔を濡らすときには、耳や鼻に湯が入らないように注意しながら、慎重に作業を進めてください。
3.シャンプーで全身を洗う
身体が濡れたら、やさしく全身を洗っていきます。
シャンプーを薄め、指の腹でマッサージするように洗っていってください。とくに指の間は汚れがたまりやすいので、しっかりと洗いましょう。
お尻は肛門を傷つけないようにやさしく洗ってください。顔や頭はなで洗いをして、目に入らないように慎重に洗います。
また、耳の裏や中を見て、優しく汚れを取り除くようにしてください。
4.シャンプーの泡を流す
シャンプーの泡は、頭→背中→しっぽ→四肢と高い部位から順に流していきましょう。
指の間やしっぽの裏などは泡が残りやすいので、流し忘れがないようにしてください。
耳にふっと息をかけて、全身を震わせて水気切るといいでしょう。
5.全身をドライヤーで乾かす
ドライヤーで乾かす前に、念入りにタオルで拭いてください。
その後、胴体からドライヤーで乾かしていきます。ドライヤーは小刻みに左右に動かしながら一カ所に集中しないように。
顔にドライヤーを当てるときは後ろから当て、ドライヤーの熱で角膜を痛める恐れがあるので、眼を守るように当ててください。
愛犬がシャンプーを嫌がる場合の対策
愛犬がシャンプーを嫌がってしまって、どうしてもシャンプーがうまくいかないケースがあります。
そのような場合はどうすればいいのか解説していきましょう。
なぜシャンプーを嫌がるのか
シャンプーを嫌がる理由で最も多いのは、過去の嫌な経験がトラウマになっているということです。
初めての時に無理強いしたり、たまにしかお手入れをせずに、その時に完璧にやろうとしたりしていませんか。
犬は無理やり洗われるのにストレスを感じてしまうのです。まずはこの嫌がる理由をしっかりと認識しておくことが大切になります。
刺激を避けて洗うのが大切
愛犬に少しでもシャンプーを好きになってもらうためには、刺激を与える際にごほうびをあげるようにしたり、シャンプーの刺激をなるべく減らしてあげることが非常に大切です。
たとえば以下のようなことに注意してみましょう。
・シャワーヘッドを地肌につける
・濡らしたタオルでお湯をかける
以上のことに気を付けるだけでも、水の飛び散りや水の音を抑えて怖がらないようにできるのです。
愛犬がドライヤーを嫌がる場合の対策
犬がドライヤーを嫌がるのは物・音・風の刺激によるものが大きいのです。
そのため、この3つの刺激に対する嫌なイメージを取り除いてあげることが重要となります。
1.ドライヤーの形(物)に慣れる
まずは、電源オフのドライヤーを見せてごほうびを与えてください。その後、ドライヤーとごほうびを隠し、またドライヤーを見せてごほうびをあげましょう。
この動きを繰り返すことで、愛犬はドライヤーを見るとごほうびがもらえると思い「ドライヤーはいいもの」だと認識できるのです。
2.ドライヤーの音に慣れる
ドライヤーを犬に当たらない方向に向けてスイッチオン。すかさずごほうびをあげて、また音を止めてごほうびを隠してください。
これを繰り返すことで、愛犬はドライヤーの音がするとごほうびがもらえると思い、ドライヤーの音をいいものだと認識します。
3.ドライヤーの風に慣れる
愛犬にドライヤーの風を当てながらごほうびを与えてください。その後ドライヤーの風を止めてごほうびを隠し、これを繰り返しましょう。
最初はドライヤーを犬から離して冷風にし、慣れたら冷風から温風へ変えていってください。乾かすときはお尻から乾かしてくださいね。
まとめ:愛犬へのシャンプーのやり方をマスターしよう
愛犬のシャンプーはとにかく手早くやるのが大切です。
ぜひこの記事を参考にコツを覚え、愛犬を清潔に保ってあげられる飼い主になりましょう。