ペットの健康コラム
愛犬にスポーツドリンクを与えても大丈夫!熱中症への対策と応急処置の方法
- ペットのアレコレ
- 2020/09/01
真夏の暑い季節、愛犬のために水ではなくスポーツドリンクを飲ませてあげたくなったことはありませんか。
愛犬にスポーツドリンクを多少与えても問題はありません。しかし、普段の水分補給は水を中心に活用するべきであり、スポーツドリンクはあくまで愛犬がツラそうな時の対策として活用する必要があります。
また、人間用のスポーツドリンクを使用するときは3~4倍に薄めるなどの対応も必要とされるのです。
この記事では、愛犬にスポーツドリンクを与えるときの方法や、熱中症への対策について解説します。
〜目次〜
犬にスポーツドリンクを与えても大丈夫
愛犬にスポーツドリンクを与えても問題はありませんが、与えるときにはいくつか注意が必要です。
スポーツドリンクを与える前に以下の注意点を認識しておきましょう。
使用するのは熱中症の危険性があるとき
愛犬にスポーツドリンクを与えるのは、愛犬に熱中症の危険が迫っていると感じたときのみにしましょう。
普段の水分補給は水で十分です。とくに暑い日に散歩に出かけるときに、スポーツドリンクを持参し、必要に応じて飲ませてあげて活用してください。
人間用のスポーツドリンクをそのまま与えない
愛犬に人間用のスポーツドリンクをそのまま与えてはいけません。人間用のスポーツドリンクでは、塩分も糖分も高すぎてしまい、愛犬の内臓に大きな負担をかけてしまうのです。
そのため、愛犬に市販のスポーツドリンクを与えるときは3倍~4倍程度薄めてから与えるようにしてください。
犬用の手づくりスポーツドリンク
愛犬のために体にやさしいスポーツドリンクをつくる方法もあります。用意するのは、以下の材料です。
・水500ml
・はちみつ小さじ1
・塩小さじ1
これらの材料を混ぜるだけで、簡単に愛犬に与えるスポーツドリンクが完成します。ペットショップで販売されている、犬用のスポーツドリンクも上手に活用してください。
犬の熱中症のスポーツドリンク以外の対策は?
愛犬の熱中症を防ぐためには、スポーツドリンク以外にも対策が必要です。とくに注意しておきたい対策をご紹介します。
朝や夜に散歩する
日中を避けて、朝や夜に散歩をするようにしましょう。
気温が高い日中に、高温のアスファルトの上を歩く散歩は愛犬にとっても大きな負担になるのです。
なるべく早朝や日没後などの気温が低い時間帯を狙って、散歩などの外出をするようにしましょう。
日陰に多く入る
なるべく日陰を見つけて、日陰を歩くようにしましょう。
散歩のコースを考えるときにも、日影があるコースをイメージして選ぶようにするのがおすすめです。日陰に入るだけで、身体への負担はかなり差が出てきます。
犬の熱中症の症状とは?応急処置の方法
真夏日など、暑さがひどいときにしっかりと対策をとっていても熱中症の症状が出てくることもあります。熱中症の症状に素早く気づき、早めの応急処置を行うことが重要です。
そこで、熱中症の主な症状や、応急処置の手順をご紹介しましょう。
熱中症の症状
暑い日にもし愛犬にこんな症状があれば、熱中症の疑いがあるので、注意してください。
・元気がなく、ぐったりしている
・ふらつく様子がある
・ボーっとしている
・ヨダレがたくさん出る
・呼吸が荒い
・口内が赤くなっている
・落ち着きがない
このような症状を確認したときは熱中症の恐れがあると判断し、応急処置を行ってください。さらに以下のような症状が見られる場合は重篤な可能性があるので、一刻も早く病院の診察を受けましょう。
・失神、昏睡状態
・歯茎が白くなったり、舌や粘膜が青紫色になる
・けいれんしている
・嘔吐や下痢がある
・血が混じったものを排泄したり、嘔吐する
応急処置の手順
愛犬に熱中症の症状が見られた場合、どのような応急処置をすればいいのかをお伝えします。以下の手順で対応してください。
1.日陰の涼しい場所に移動させる。
2.水が飲める場合は、水を飲ませる。
(飲めない場合は無理に飲ませないようにする)
3.犬に水をかけたり、氷を当てたりして体を冷やす。
(頭や首筋、わきの下、お腹、内ももなどを重点的に)
以上のような応急処置を行い、その後すぐに病院を受診するようにしましょう。病院へ連れて行くときは、体を冷やしながら搬送するようにしてください。
スポーツドリンクを愛犬に上手に活用しよう!
愛犬の熱中症予防のためにスポーツドリンクは上手に活用することができます。
しかし、健康な愛犬の水分補給は水で問題ありません。まずは水を使って、日ごろからこまめな水分補給を心がけるようにしてください。
愛犬がツラそうなときには、人間のものより塩分や糖分の薄い、愛犬用のスポーツドリンクを与えて、熱中症から愛犬を守りましょう。