ペットの健康コラム
犬は一日にどれぐらいの水分補給が必要なの?水を飲まない時の対策や手作りスポーツドリンクのレシピを紹介
- ペットのお悩み相談
- 2020/04/27
あなたは愛犬の水分補給をしっかり注意できていますか?
犬も人間と同じように「水」がとても大切です。犬の体の6割から7割は水分でできています。
そこで、この記事では犬にどれぐらいの水分補給が必要なのか、また愛犬があまり水を飲もうとしない時はどうすればいいのか、詳しく解説します。
〜目次〜
犬にはどれぐらいの水分補給が必要?一日の目安量
まず、愛犬に必要な一日の水分量を確認しておきましょう。
犬に必要な一日の水分量
愛犬に必要な水分量は以下の通りです。
体重5kg…220ml
体重10kg…370ml
体重20kg…670ml
基本的に愛犬に必要な水分量は「30ml×体重kg+70ml」で求められます。
いつでもきれいな新しい水が飲めるように準備をしてあげてください。
スープの加わったごはんや、くだもの、ヨーグルトなどを与えることでも水分補給は促せます。
愛犬の水分補給が不足するとどうなる?
愛犬の水分補給が不足してしまうと、以下のような健康への悪影響が出てきてしまいます。
・血液がドロドロになってしまう
・老化を進行させてしまう
・内臓の病気になりやすくなる
・脱水症状を起こしてしまう
健康にとって悪影響を与えるので、常日頃から愛犬の水分補給は飼い主が意識してあげるようにしなければなりません。
まずは日頃、どれぐらい愛犬が水分をとっているかを見つめなおすことが大切です。
対策をする前に、まずは現状を知りましょう!
シニア犬は鈍感に!愛犬が水分補給をしない原因
愛犬にどれだけ水分をとってもらおうと努力しても、犬自身が飲んでくれないことにはどうにもなりません。
なかなか水を飲んでくれなくて困っている飼い主も多いかと思います。
愛犬がなぜ水分補給をしないのか、考えられる理由は以下の通りです。
シニア犬で鈍感になっている
高齢になると、のどの渇きの感じ方が鈍感になってしまいます。
自発性に任せているので、自然に水分不足になってしまうので、飼い主が意識的に水分補給を促すことが非常に重要です。
身体に痛みがある
身体に痛みがあるせいで、水を飲む姿勢が取りづらく、飲みたくても飲めないという場合も考えられます。愛犬にヘルニアなどの症状はありませんか?
また歯周病や口内炎などの病気で口腔内が痛むので、水を飲みたくないというケースも考えられます。
すでに食事で水分が足りている
そもそも水分不足の状態でないことが考えられます。
スープや果物などで、既に十分な水分量に達しているかどうか、確認してみてください。
冬で水分が欲しくならない
発汗の少ない冬は、乾燥しているにも関わらず、水分があまりほしくなりません。
冬場は自発的に水を欲さなくなる傾向があるので、飼い主が意識して水分を与える必要があるでしょう。
犬用スポーツドリンクも!愛犬に水分補給をしてもらう対策
自発的に水分を飲もうとしてくれない愛犬に対し、水分補給を促す対策をいくつかご紹介します。
愛犬に合いそうなものを試してみてくださいね。
犬用のスポーツドリンクを作ろう
夏場に水分補給が必要だからと、犬に人間用のスポーツドリンクを与えてはいけません。
犬にとって人間用に味付けされたものは不要で、吸収時に内臓に負担をかけてしまうからです。
そこで、犬用のスポーツドリンクを別につくる方法をお伝えします。脱水症状を起こしそうなときや、発汗が多い時など状態が悪い時に活用してください。
水1リットルに、蜂蜜大さじ1、自然塩小1、この材料を全部合わせて、よくかき混ぜるだけです。常温で与えましょう。
水に肉のゆで汁をたらす
犬は肉の香りが大好きです。肉のゆで汁を垂らすと、水からはおいしそうな香りを感じるようになるので、飲むようになることがあります。
ただしゆで汁には脂質も含まれるので、入れすぎには注意しましょう。少しで大丈夫です。
犬専用ミルクを使う
水を飲みたがらない場合は、水ではなく犬専用のミルクを薄めて与えることで飲むようになるケースもあります。まだ与えたことがない人は試す価値はあるでしょう。
あくまで水の代用なので、薄めずにそのまま与えないようにしてください。
大好きなフードを水でふやかす
大好きなフードの上から水をかけて、フードと一緒に水分もとれるようにするのもよいでしょう。
こうすることで、日々の食事と一緒に水分補給も行えます。
水道水でいいの?気になる愛犬の水分補給Q&A
愛犬の水分補給に関して、さまざまな内容をお伝えしてきましたが、まだわからない点も多々あるかと思います。
そこで犬の水分補給について気になるQ&Aをご紹介していきましょう。
与える水は水道水でOK
愛犬に与える水は、常温の水道水で問題ありません。
塩素が気になるという方は、一度沸騰させて塩素を飛ばすとよいでしょう。
水は一日に何度か取り換えて、鮮度を守るようにしてください。
冷やした水はNG
冷蔵庫で冷やした水をあげるのはやめましょう。
とくに冬場に外で飼っている犬に冷えた水を与えてしまうと、身体が冷えすぎてしまって体調を崩すリスクが高くなります。
硬水は与えないように
ミネラル分の多い硬水は避け、軟水が安心です。
とくに犬が結石の病気を持っているときは、与えないようにしてくださいね。
与えてはいけない水分はあるの?
カフェインを含む緑茶やコーヒーを与えてはいけません。どちらも中毒症状を起こす可能性があります。
また、ジュースを与えるとき100%ジュースを3倍以上に薄めて与えてください。
ただ、あえて水以外の飲み物を選ぶ意味はありませんので、水がベストではあります。
ちなみにアルコールももちろんNGです。
愛犬の水分補給に気を配ろう
愛犬の水分補給について、詳しくお伝えしてきました。
愛犬がなかなか自発的に水を飲んでくれないという時でも方法はありますので、ぜひ水分補給に挑戦してみてください。
飼い主の意識がそのまま愛犬の健康につながります。